出版社内容情報
世界史的な広い視野から,その研究対象は中国史の全時代,あらゆる分野にわたるほか,西アジア,日本古代にまで及ぶ.アジア史を体系的に捉えなおし,世界史的発展のなかに位置づけた宮崎史学70年の全業績を集大成.
内容説明
皇帝と地方大官との往復文書『しゅ批論旨』を駆使し、中国近世の独裁君主の典型であった雍正帝とその時代を描ききった名篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
45
おもしろい。改めて、清朝って、満州人であり、漢人でないのだな、と思う。日本人がチャイナ服とか言ってるスリット入ったお団子って、明らかに中華じゃなくて、満州人だもんな。雍正帝の一生ってすりりんぐで、ちょっと桓武帝に似ているなと思う。やったことは全然違うし、さすがは中国で当時の平安初期はこれから官僚機構を作り上げていくのに、比べてとっくに雍正帝の時代は官僚機構が完成していて、むしろ硬直化していたっていう差異がある。雍正帝がいたことで、この朝廷の癌にメスが入り、清朝を長らえさせたっていうのは、皮肉というか。2015/06/14
あsdf
0
雍正帝と地方政治のみ理解(勘違いかもしれんが、、)他に官史の種類とか清朝時代の文学、満州語と漢語の宮中での翻訳の問題、貿易、等が収録されている。官史と貿易は気が向けば再読して理解したい。2012/09/28
莉野
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『雍正帝』の部分は読破!以外と読みやすく、所々笑える所があって面白い。 しかしここまで徹底的に心身ともに政に捧げた人はいなかっただろうな。しかもそれが満州族から出るのは皮肉…。奏摺制度のエピソードが一番面白かった。今の政治家もこれぐらいの志で立て直してくれるといいのに… 2009/03/24




