出版社内容情報
理想の夢破れた明治の知識人,大逆事件後の逼迫した状況下の社会主義者,安保の激流にもまれた日本人-歴史の流れに抗し自からの生き方を追求した3作品.歴史と戯曲との関係を有機的に捉えんとする立場が示唆される.
内容説明
歴史と戯曲との関係を有機的に捉える。理想の夢敗れた明治の知識人、大逆事件後の社会主義者、安保の激流にもまれた日本人。歴史の流れに抗する自らの生き方を追求した三作品。
目次
東の国にて
冬の時代
白い夜の宴
三つの作品をめぐって(『東の国にて』について;『冬の時代』について;私のつきあッた堺利彦君―傚売文社時代堺利彦君文体;「私のつきあッた堺利彦君」補遺;もう一つ・補遺;『白い夜の宴』について)