出版社内容情報
アリストテレスの現存する全著作を邦訳した本全集は，わが国第一線の研究者の10数年にわたる研鑽と協力により，1973年にいたってついに完成をみたものである．今回御要望に応え重版・刊行の運びとなった．〈第4次刊行〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
9
「詩学」きっかけ。「アレクサンドロス・・・」は偽書で矛と盾を抱き合わせで売りつけるためのノウハウ集みたいなインチキくささが逆に面白い。「弁論術」はさすが正典で、プラトンの弁論術＝化粧術＝欺罔の術という批判を継承しつつも、マジソン街や電通まで命脈を保ったその技法から如何に欺瞞を退け、解毒し、有用に活用できるかと腐心している。ただし、その結果は、一見する限りあまりパッとしていないような印象でした。2024/11/29
