出版社内容情報
兆民がフランスから帰国後に執筆・翻訳した初期の諸著作を収めるルソー「社会契約論」を訳した3作.わけても,解説付の漢訳『民約訳解』は自由民権家に大きな影響を及ぼした.本巻ではこれに訓読文を付す.『非開化論』もルソーの訳.『策論』は全文写真を併載した.
内容説明
本巻には、1874(明治七)年に訳出したとみられる『民約論巻之二』(ルソー「社会契約論」の翻訳)、1875(明治8)年前後の執筆とみられる『策論』及びその自筆原稿の全文写真版、1882(明治15)年刊の『民約訳解巻之一』(「社会契約論」の漢訳)、同年八月から翌年九月にかけて『欧米政理叢談』に連載された『民約訳解巻之二』、1883(明治16)年刊の『非開化論』上節(ルソー「学問芸術論」の翻訳)を収録した。『非開化論』下節は1884年に土居言太郎の訳によって続刊されたものであるが、参考のため小活字で収録した。これらは、兆民の著作・翻訳のうち、最も初期に属するものである。
目次
民約論
策論
民約訳解
非開化論
参考(民約訳解草稿;民約抄)
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