出版社内容情報
不朽の名著『日本における近代国家の成立』をはじめとする著作でわが国の歴史学に計り知れない影響を及ぼし,戦後改革にも多大の貢献をしたノーマン.時代の荒波に飲み込まれて悲劇の死を遂げた歴史家=外交官の再評価が確立した今,その仕事の全貌を伝える1989年刊の増補版全集を再刊する.読者はここに,知的誠実の1つの理想と歴史の全体認識の模範とを見出すことであろう.
目次
日本政治の封建的背景
日本における過激国家主義団体の概要
1930年代以後の日本政治
敗戦直後の日本政治―覚書
戦争責任に関する覚書(近衛文麿;木戸幸一;伊沢多喜男)
日本における特定政党・団体・結社の解散
「日本における特定政党・団体・結社の解散」追加覚書
戦争犯罪人裁判の観察
日本民主化の進展
メッセージ、日本の民主的伝統
降伏後の日本
外交官ノーマン―占領下の日本で
外交官ノーマン―スエズ戦争前後