守破離の思想―初心から成就へ

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守破離の思想―初心から成就へ

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  • サイズ 46判/ページ数 394p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000617314
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「守破離」という言葉は知られている。型を守り、破り、離れる。しかしその内側は謎である。無数の仕掛けを秘めている。初心から成就に至り、また初心に戻る。師匠と弟子の関係も変化する。逆転を促す教えである。武道や芸道に限らない。「自己」を磨き、「学び」を問い直すための、仕掛けに満ちた知恵である。


【目次】

序 章 格に入り、格を出でて、はじめて自在を得べし

第一章 守破離の構図――型を守り・型を破り・型を離れる
 1 守破離の見取り図――似する・似せぬ・似得る
 2 「守」――急いで通り過ぎない
 3 「破」――折れ曲がる
 4 「離」――もとに戻る/自在になる

第二章 守破離と「型」――模倣・創造・名人芸
 1 模倣と反復――型の中に自分を叩き込む
 2 創造のための土台――「型」は、型を超えるための通路である
 3 型の多層性――歌舞伎における深い模倣

第三章 守破離と「無心」――無心に向かう/無心から生じる
 1 何かが消えると、何かが生じる
 2 結果が生じてこなくても――「良い結果を出せ」と「成果は関係ない」
 3 無心を「不生」から読む――盤珪禅師の「不生」
 4 世阿弥の「無心の舞」――「舞を舞い、舞に舞われて」

第四章 守破離と「離見の見」――世阿弥『伝書』を読み直す
 1 自分を、外から/内から、見る――「目前心後」と「二重の見」
 2 他者の目を保ちつつ、自分の目に戻る――「我見vs.離見」と「離見の見」
 3 当たり前が神秘である――「離見の見」と「複式夢幻能」

第五章 守破離と「勘」――黒田亮『勘の研究』を読み直す
 1 勘と運――偶然に対して謙虚である
 2 「覚」の体験――「全体なるもの」が顕れる
 3 勘の生じる地平――心をどこにも置かない

 補論1 心の修行・気の修行――『田舎荘子』に魅せられて

第六章 守破離と「稽古」――オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』を読み直す
 1 師と弟子――弟子の内的な仕事
 2 師に対する内的抵抗――戸惑い・疑念・行き詰まり
 3 精神的な目覚め――無心・目覚め・精神現在
 4 身体の使い方――的を狙う努力・的を狙わない教え
 5 「それ」が射る――誰が射るのか

 補論2 重心を肚に置く――デュルクハイム『肚』

第七章 思想史の中の守破離――序破急・真行草・守破離
 1 序破急という三文字――連語「序・破・急」と熟語「序破急」
 2 真行草の展開――「草」を高く評価する
 3 守破離の発生現場――茶の湯の語りの中から

終 章 問いとしての守破離――その先/その内
 1 守破離の謎――問題の所在を示す知恵
 2 成就・自在・顕現――これをもって「妙」となす

  図版出典一覧
  あとがき

内容説明

「守破離」は稽古の教えとして知られている。型を守り、破り、離れる。しかしその内側は謎であり、無数の仕掛けに満ちている。世阿弥『伝書』やヘリゲル『弓と禅』を読み解きながら、その謎に迫る。初心から成就に至り、また初心に戻る。逆転を促す教えであり、「自己」を磨き、「学び」を問い直すための、古くて新しい知恵である。

目次

序章 格に入り、格を出でて、はじめて自在を得べし
第一章 守破離の構図―型を守り・型を破り・型を離れる
第二章 守破離と「型」―模倣・創造・名人芸
第三章 守破離と「無心」―無心に向かう/無心から生じる
第四章 守破離と「離見の見」―世阿弥『伝書』を読み直す
第五章 守破離と「勘」―黒田亮『勘の研究』を読み直す
第六章 守破離と「稽古」―オイゲン・ヘリゲル『弓と禅』を読み直す
第七章 思想史の中の守破離―序破急・真行草・守破離
終章 問いとしての守破離―その先/その内

著者等紹介

西平直[ニシヒラタダシ]
1957年生まれ。信州大学、東京都立大学、東京大学に学び、立教大学、東京大学に勤務の後、2007年より京都大学大学院教育学研究科教授。現在、上智大学グリーフケア研究所副所長、京都大学名誉教授。専攻は、教育人間学、ライフサイクル研究、死生学、日本思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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雪駄

5
ぶっ飛んだ地平に最短で到達する方法は、恐らく基礎的な事柄において、どれだけのクオリティを出せるようになるかを突き詰めることなのだ、と今更になって思う。多くの人はそのクオリティの真価に気付くことが出来ない。出力された「ラ〜♪」について、又は毛筆で書かれた漢字の「一」について、凄みを感じられるかどうか。感受性。高校、大学で多くの時間を弓に費やしたけど、オレは「守」が全くなっていなかったと振り返る。そのことに気付くことが出来たのも年を重ねたからと思えば、年とるのも悪くないかも知れない。まだ遅くないぞ!2026/02/16

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