いくつもの武蔵野へ

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  • サイズ 46判/ページ数 288p
  • 商品コード 9784000617253
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昔も今も江戸=東京を生かしてきたのは、西側に広がる武蔵野の土、水、人――多くは他の地から来た移民やその子孫――であった。その表象は時代ごとに移ろい、武蔵野はすでに・つねに発見されるべきものとしてある。幼き日の原風景を遡り、文学やアニメ等から武蔵野をめぐる知の鉱脈を掘り起こす。土地に根差すことなき民俗学の試み。


【目次】

  関連地図
  葛飾北斎の武蔵野図「金井橋桜標」(一部)

第一部 はじまりの武蔵野

 第一章 武蔵野は移民の大地である
  独歩の「武蔵野」を読む
  雑木林と畑と原っぱのある原風景
  異郷を故郷として生きる
 第二章 雑木林
  蒼い雑木林の記憶から
  町はずれには物語が埋もれている
  武蔵野学の多様なる系譜へ
 第三章 浅間山
  ぽっこりと妙な低い山だ
  エロじゃないか、臍の緒か
  青い眼の少年と紅いイモリ
  防空壕で貝の化石を探した
  古多摩川に削り取られた侵食残丘
 第四章 野 川
  よそ者たちが野川を発見する
  古代武蔵の銀座通りであった
  S山とせんげん山が出会うとき
  坂の上/坂の下のあいだ
 第五章 ハケ
  斜面と恋愛ロマネスク

第二部 文学的な、いくつもの武蔵野

 第一章 見えない野火
  武蔵野の道のように
  郊外の精神病院にて
  火田をめぐる記憶
  俳人たちの野焼き
 第二章 不浄取りの道
  独歩から蘆花へ
  雑木林の影が揺れる
  江戸の残像のように
  真の武蔵野は北に
  三多摩の影のもとで
  下肥の車をひいて
  汚穢屋という悲哀
 第三章 流され王の裔
  木枯らしと夕焼け
  窓と辻という境界
  高麗のむかしを思へと
  安吾の歴史観
  獅子舞と笛の音
  家系図の階段
  張赫宙という作家
  志願兵と高麗神社
 第四章 憂鬱なる田園にて
  パロディを抱いて
  歌枕の影からは遠く
  雑木林/屋敷林/庭
  模倣と移植のあいだ
  うち棄てられた庭
  獣と虫たちの氾濫
 第五章 黒い武蔵野へ
  悲惨が根をおろして
  描かれた野の風景
  病院巡礼の果てに
  蒼白く透明な原野
  柊の垣根と雑木林
  山の豚という表象
  隠喩としての病いを抱いて
  雑木林の小屋のなかで
  籬に囲われた黒き森
 第六章 深大寺という縁起
  地の下への想像力
  深大寺の水景をもとめて
  水辺の恋愛小説
  野鳥村の夢は潰えて
  反骨の精神風土
  甲州街道が主役となる
  武蔵野の歴史は野川にあり
  帰化人と水辺の恋
  多摩川のすなどりの情景
 第七章 東京を西へゆく
  夕陽と富士が見える丘
  戸山ヶ原スケッチ
  西郊に武蔵野あり
  風景のなかの私を探して
  暗い森の奥の病院へ
 第八章 原風景としての原っぱ
  武蔵野台地の縁にて
  いくつ

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