出版社内容情報
台湾で生まれ、日本で育った作家が、複数の言語のはざまに立ち、「正しい」「普通の」日本語を揺さぶりながら、言語の豊かさを紡ぎ出す。李良枝、呉濁流など、「国の周縁」で創作をしてきた先人たちの言葉に導かれ、日本語と向き合ってきた自身の軌跡をたどる。散文や講演録、創作を収めた、ポリフォニックな1冊。
【目次】
百年めの誓い
日本語のなかの何処かへ
 その1 宣戦布告
 その2 私のものではない日本語
 その3 独特の胸騒ぎ
 その4 舌の叛乱
 その5 虐殺と言語
 その6 「百年」の孤独
 その7 もしも私が......
 その8 たとえば彼女なら......
 その9 思い出させる存在
 その10 この名にちなんで
 その11 考える時間
 その12 私たちが愉快でいられるために
 付 録 引用出典に関するメモ
言葉の居場所を探して――李良枝再読のために
ポリフォニーに還る
 創作の中で煌めく〈真実〉
 天皇のいなくなった国で、生まれて
 「私」の小説
おてんきゆき
  あとがき
  初出一覧
内容説明
台湾で生まれ、日本で育った著者が、複数の言語のはざまに立ち、「正しい」日本語を揺さぶりながら、言語の豊かさを紡ぎ出す。李良枝、呉濁流、グロリア・アンサルドゥーアなど先人たちの言葉を糧にしながら、日本語と向き合い、作家として自分の言葉を綴るまでの軌跡をたどる。散文と講演録、創作を収めた、ポリフォニックな一冊。
目次
百年めの誓い
日本語のなかの何処かへ(宣戦布告;私のものではない日本語;独特の胸騒ぎ;舌の叛乱;虐殺と言語;「百年」の孤独;もしも私が…;たとえば彼女なら…;思い出させる存在;この名にちなんで;考える時間;私たちが愉快でいられるために;付録 引用出典に関するメモ)
言葉の居場所を探して―李良枝再読のために
ポリフォニーに還る(創作の中で煌めく〈真実〉;天皇のいなくなった国で、生まれて;「私」の小説)
おてんきゆき
著者等紹介
温又柔[オンユウジュウ] 
1980年台北生まれ。幼少時に来日し、東京で育つ。2009年、「好去好来歌」で第33回すばる文学賞佳作を受賞しデビュー。2016年『台湾生まれ日本語育ち』で第64回日本エッセイスト・クラブ賞、2020年『魯肉飯のさえずり』で第37回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。


 
               
               
               
              


