出版社内容情報
戦後八〇年、戦争体験者がほぼ亡くなるという新たな状況が生じつつある。体験者の声が遠くなるなか、いかに戦争責任を問う議論を継承し、発展させていくことができるだろうか。これまで議論を牽引してきた世代、そして現代的観点から批判的更新を図る若い世代による徹底討議を中心に、未来へ向けて戦争責任論の可能性を開く。
【目次】
はじめに……………宇田川幸大
第1章 戦争責任論の意義と今後――近現代日本における戦争責任論の展開から
………………宇田川幸大
第2章 討議(1)戦争責任論が問うてきたこと
………………宇田川幸大 内海愛子 金ヨンロン 芝 健介
第3章 ドイツの戦争責任問題への一視角
………………芝健介
第4章 戦争責任・戦後責任・植民地責任――市民運動の視点から
………………内海愛子
第5章 討議(2)体験者「ゼロ」時代の戦争責任論のために
………………宇田川幸大 内海愛子 金ヨンロン 芝 健介
第6章 「戦争責任」「戦後責任」を捉え直す――体験者「ゼロ」時代の「責任」
………………金ヨンロン
あとがき……………宇田川幸大
内容説明
戦後八〇年を迎え、アジア太平洋戦争の体験者が「ゼロ」となる日が近づきつつある。体験者なき時代において、日本の戦争責任を問うてきた議論を受け継ぎ、よる普遍的なものとして未来に繋げていくために―。これまで議論を牽引してきた世代と、これからの議論を担う世代による四つの論考と二つの討議から、戦争責任論の過去・現在・未来を問い直す。世界各地に戦禍が広がる時代において、戦争責任論はなにを成しうるだろうか?
目次
第1章 戦争責任論の意義と今後―近現代日本における戦争責任論の展開から(宇田川幸大)
第2章 討議(1)戦争責任論が問うてきたこと(宇田川幸大;内海愛子;金ヨンロン;芝健介)
第3章 ドイツの戦争責任問題への一視角(芝健介)
第4章 戦争責任・戦後責任・植民地責任―市民運動の視点から―(内海愛子)
第5章 討議(2)体験者「ゼロ」時代の戦争責任論のために(宇田川幸大;内海愛子;金ヨンロン;芝健介)
第6章 「戦争責任」「戦後責任」を捉え直す―体験者「ゼロ」時代の「責任」―(金ヨンロン)
著者等紹介
宇田川幸大[ウダガワコウタ]
1985年神奈川県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。日本現代史専攻。中央大学商学部准教授
内海愛子[ウツミアイコ]
1941年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。歴史社会学専攻。恵泉女学園大学名誉教授
金ヨンロン[キムヨンロン]
1984年韓国ソウル生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本近現代文学専攻。大妻女子大学文学部准教授
芝健介[シバケンスケ]
1947年愛媛県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。ドイツ現代史、ヨーロッパ近現代史専攻。東京女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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