出版社内容情報
1942年2月19日。大統領ローズヴェルトの発した立ち退き令が引き金となり、強制収容所に送られた日系アメリカ人。極小マイノリティであるばかりか、収容体験を葬り去るべき「トラウマ」として抱え込んだ彼らがなぜ、謝罪と補償(リドレス)を実現できたのか。アメリカ現代史の第一人者による、30年に及ぶ研究の集大成。
内容説明
一九四二年二月一九日。時の大統領ローズヴェルトの発した立ち退き令が引き金となり、強制収容所に送られた日系アメリカ人。極小マイノリティであるばかりか、収容体験を葬り去るべき「トラウマ」として抱え込んだ彼らがなぜ、謝罪と補償(リドレス)を実現できたのか。アメリカ現代史の第一人者による、三〇年に及ぶ研究の集大成。
目次
プロローグ―リドレス運動の壁
第一部 中西部・東部への再定住(米国政府内部の対立―一部収容か一括収容か;中西部・東部への再定住の始まり;なぜ学者たちは日系人収容に協力したのか)
第二部 西海岸への復帰と人種関係の変容(日系人の西海岸への復帰と排斥運動の再燃;軍需産業の急成長と人種関係の重層化)
第三部 「成功物語」とトラウマの潜行―世代を超えたリドレス運動へ(「モデル・マイノリティ」神話の登場;日系人のアイデンティティ変容と収容体験の封印;収容体験の語りだしとリドレスの実現)
エピローグ―リドレス運動の勝因と世界史的意義
著者等紹介
油井大三郎[ユイダイザブロウ]
1945年生。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士(一橋大学)。1984‐86年カリフォルニア大学バークリー校客員研究員。アメリカ現代史・国際関係史。現在、一橋大学・東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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