出版社内容情報
編み物は、フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあった。フランス革命時のトリコテウス、アメリカ革命時のスピニング・ビーズ、大戦時のニッティング・スパイ、トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト……。個人と政治、愛と経済を結びつけ、社会を幾度となく編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ。
内容説明
心安らぐ趣味として親しまれる編み物は、フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあり続けてきた。フランス革命時のトリコテウス、アメリカ革命時のスピニング・ビーズ、大戦時のニッティング・スパイ、トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト…。エコノミストで熱心な編み手でもある著者が、個人と政治、愛と経済を結びつけ、社会を何度でも編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ。
目次
イントロダクション 愛、政治と経済を編む
1 なぜ編み物をするのか
2 糸の檻を開ける
3 革命のために編む
4 フェミニズムと糸の愛憎関係
5 ウール・イズ・クール
6 編み物のネットワークの魔法
7 神経科学時代の編み物
8 ともに編もう―社会を編み直す
エピローグ 必要なのは愛だけ
著者等紹介
ナポリオーニ,ロレッタ[ナポリオーニ,ロレッタ] [Napoleoni,Loretta]
幼い頃イタリアで祖母から編み物を学ぶ。エコノミスト、コンサルタント、コメンテーター、フルブライト奨学生としてジョンズ・ホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際問題研究大学院、ロータリー奨学生としてロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに留学。国際関係と経済学の修士号、経済学の博士号を取得。国際金融、テロリズム、9.11以降の社会変動、ヨーロッパや中国、北朝鮮経済に関し執筆
佐久間裕美子[サクマユミコ]
ライター、アクティビスト。慶應義塾大学卒業、イェール大学大学院修士課程修了。ニューヨーク在住。カルチャー、ファッション、政治、社会問題などに関し執筆。Sakumag Collectiveを通じて勉強会や情報発信などの活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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