出版社内容情報
長く、哲学者・神学者を悩ませてきた決定論から自由を擁護し、さらに進んで非決定論に向き合い、運と非合理性にさらされる人間の実存を考察する。とるべきではない選択肢を前に、ときにそう振る舞ってしまう人間の自由がもつ価値とは何か。その自由は私たちの生にとってどんな重要性をもっているのか。國分功一郎氏、野矢茂樹氏推薦。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
buuupuuu
20
著者が擁護するのは「選択可能性が存在することを必要とする、自己決定性」という自由概念である。自由のあるなしではなく、そもそもこのような概念がまともな概念なのかが論じられている。たとえばこのような自由は決定論的な世界ばかりでなく、非決定論的世界においても成り立たないのではないか?西洋哲学の伝統では、自由は、理性に従って自律的に振る舞うことだと捉えられてきた。それに対して著者は、非合理性や運に身をさらすこととして自由を捉えようとする。このような自由は自らの価値観を作り変えていくようなものでもあると論じている。2024/08/11
brzbb
0
決定論と両立する自由論は「意志」については論じられてるけど「自由」については論じられてないように感じていた。しかし本書は決定論とは対立する立場から「自由意志がある」という時の「自由」とはどういうものでなければならないかやその価値について、様々な角度から掘り下げてくれる。著者自身も認めているように決定論を論駁するものではないしさらに議論が必要な部分があったり他の自由論や決定論とさえ重なる(矛盾しない)ところが、いろいろ考えさせれて自然法則的決定論を受け入れている立場からもおもしろかった。2024/09/01
Dwight
0
読んでるといろいろ思考実験したくなるね!2024/07/14




