出版社内容情報
失敗や敗北のほうが、成功や勝利よりもはるかに創造的で驚異的だ! 『ファインディング・ニモ』『シュレック』といった傑作アニメから前衛アートまでを縦横に読み解き、資本主義と異性愛規範に支配された現代における「成功」の神話を解体する。バトラー以降のクイア理論を代表する批評家ハルバースタム、待望の初邦訳。
内容説明
失敗や敗北を恐れ、成功や成長のみを追求する社会からの脱出口はどこにあるだろうか?ピクサーに代表されるCGIアニメーションから前衛アートまで“低俗”と“高尚”とを自由に横断し、「クィアな生き方」の可能性を読み解いていく。失敗こそが人間と社会のデフォルトである。そして、すべての敗者が根源的に肯定されることこそ、真に豊かな世界の条件なのだ。
目次
導入 低俗理論
第1章 反乱のアニメ化と反乱するアニメーション
第2章 「この野郎、俺のファルスはどこだ?」―忘却、敗北、堂々巡り
第3章 失敗のクィアアート
第4章 シャドウ・フェミニズム―クィアな否定性とラディカルな受動性
第5章 「私のなかの殺人者は、あなたのなかの殺人者」―同性愛とファシズム
第6章 失敗を活性化する―エンディング、逃れること、生き延びること
著者等紹介
ハルバースタム,ジャック[ハルバースタム,ジャック] [Halberstam,Jack]
1961年生まれ。コロンビア大学教授。なお、本書発表時の著者名は女性名(Judith)だったが、その後は男性名(Jack)で活動をしている
藤本一勇[フジモトカズイサ]
1966年生まれ。早稲田大学文学学術院文化構想学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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け
タケチョ
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- ピーボディ先生のりんご