出版社内容情報
資本主義の「理想」を体現する都市、香港。開発主義により経済成長が優先され、民主主義が制限されるなか、ここでも農が営まれ、時に抵抗の拠点となってきたことはあまり知られていない。中国本土と香港をつなぐ高速鉄道建設反対運動が生み出した農の担い手に焦点を合わせ、「社会運動としての農」の可能性を追究する。
内容説明
資本主義の「理想」を体現する都市、香港。「中国化」の下で経済成長が優先され、民主主義が制限されるなか、ここでも農が営まれ、時に抵抗の拠点となってきた。農を通じて生存の基盤とコミュニティを再生産する「百姓」として生きる―。中国本土と香港をつなぐ高速鉄道建設反対運動が生み出した農の担い手に焦点を合わせ、「社会運動としての農」の可能性を追究する。
目次
第1章 民主化運動の展開―開発反対する農へ
第2章 広深港高速鉄道反対運動のローカリズム
第3章 パーマカルチャーと社会運動
第4章 コミュニティの中に社会的自由を求めて
第5章 非暴力の農、農の非暴力
第6章 香港から農と自由の可能性を開く
著者等紹介
安藤丈将[アンドウタケマサ]
1976年生まれ。武蔵大学社会学部教員。2017‐18年香港嶺南大学客員研究員。専門は政治社会学、社会運動史。オーストラリア国立大学アジア太平洋研究学院修了(Ph.D.アジア太平洋研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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