人類学と骨―日本人ルーツ探しの学説史

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人類学と骨―日本人ルーツ探しの学説史

  • 楊 海英【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000616232
  • NDC分類 469.4
  • Cコード C0039

出版社内容情報

植民地支配の拡大に連動して発展した日本の人類学は、日本人の原郷を求めて北海道、琉球から樺太、台湾、満蒙、そして西域で大量の人骨を収集した。デジタル技術によるゲノム解析が考古学などの定説を書き換え、民俗や先住性をめぐる問いを引き起こしている現在、その知られざる歴史を追い、研究と倫理の新たな課題を問う。

内容説明

欧州に学びながら独自の発展を遂げた日本の人類学。帝国日本の支配拡大と連動して、北海道、琉球に始まり、樺太、台湾、満洲、モンゴル、そしてウイグルへと踏査を拡げ、各地で大量の人骨を収集してきた。その核心にあったのは、「日本人の原郷探し」への熱望である。最先端のデジタル技術によるゲノム解析が考古学などの定説を書き換え、民族や先住性をめぐる問いを引き起こしている現在、植民地支配の中で得られた人骨を、そのまま研究資源としてよいのか。「帝国の学知」の知られざる歴史を追い、研究と倫理の新たな課題に着目する。

目次

序章 人類学はなぜ骨を求めたか 白熱する日本人のルーツ探し
第1章 遊牧民と骨―オルドスの沙漠に埋もれる人骨と化石
第2章 アイヌ、琉球から始まった人骨収集―日本の古住民を求めて
第3章 台湾、モンゴルからシベリアへ―鳥居龍蔵の視線
第4章 江上波夫のモンゴル―騎馬民族征服王朝説の淵源
第5章 人類学者は草原で何を見たか―帝国日本の「モンゴロイド」研究
第6章 ウイグル、そして満洲へ―少数民族地域のミイラと頭蓋骨
終章 ビッグデータとしての骨 研究と倫理の狭間で

著者等紹介

楊海英[ヨウカイエイ]
静岡大学人文社会科学部教授。南モンゴルのオルドス生。北京第二外国語学院大学日本語学科卒業。89年3月来日。国立民族学博物館・総合研究大学院大学博士課程修了。博士(文学)。『墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2010年度司馬遼太郎賞受賞)他著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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etoman

2
日本人ルーツ探しの「学説史」の本だったんですね。骨のDNAを調べて日本人のルーツを探るというNHK-BSの番組の詳細な内容が読めるのかなと思って読み始めたところ、帝國主義時代の日本が、海外に進出していきなながらナショナリズムの元にルーツ探しを行う歴史的な経緯が大部分を占めていた。ただ、『遺伝と平等』、『ダーウィンの呪い』と、優生学に絡んだ本を読んでいたので、日本における人類学から優生学的をアプローチする話も多くて、非常に勉強になった。宮内庁は古墳を研究者に開放すべきだし、勝手に収集してきた骨は返却すべき。2024/02/15

つみれ

1
植民地があるということはそういうことができるということなのか▼港川人を最初の日本人みたく扱ってるのは嫌だと思っている▼有史以前のことを知りたいと思ったら人骨を含む考古学になるわけで、ルーツ探しに興味がありすぎと言われると、そうなのかしら…▼ミイラの写真は載せるんだ…となったな、私は嫌ですね▼篠田氏の著作から何度も引用があるがその立場には否定的、私も彼が返還に消極的なのにはショックを受けたが、つい最近技術革新でのおかげでその引用されている著作が書かれたということもあり、手放したくない気持ちは想像できる 2024/03/26

onepei

1
今となっては返還するべきだと思う2024/03/10

Go Extreme

1
人類学はなぜ骨を求めたか:野蛮人≒野蛮が存在すると信じている人 帝国日本が出会った人種 ルーツ探しと人骨 植民地支配とルーツ探し モンゴル人→黄色人種の代名詞 身体的特徴 チンギスハーン・交雑の可能性 人種主義≒民族問題  遊牧民と骨;オルドスの沙漠に埋もれる人骨と化石 アイヌ,琉球から始まった人骨収集 台湾,モンゴルからシベリアへ 江上波夫のモンゴル 人類学者は草原で何を見たか:帝国日本のモンゴロイド研究 ウイグル,そして満洲へ:少数民族地域のミイラと頭蓋骨 ビッグデータとしての骨:研究と倫理の狭間で2024/02/07

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