体罰と日本野球―歴史からの検証

個数:
電子版価格
¥2,750
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

体罰と日本野球―歴史からの検証

  • 中村 哲也【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 岩波書店(2023/12発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 50pt
  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月28日 01時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000616225
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0036

出版社内容情報

部活動など、日本のスポーツにおける体罰の問題が絶えない。厳しい上下関係を背景に、指導の名のもとに繰り返される暴力。こうした歪な状態はいつ発生し、なぜ広がっていったのか。日本の代表的スポーツである野球の歴史をたどりながら、膨大な史料を駆使し実証的に考察。体罰なきスポーツ界の実現へ向け具体的に提言する。

内容説明

部活動をはじめ、日本のスポーツにおける体罰の問題が絶えない。厳しい上下関係を背景に、指導の名のもとに繰り返される暴力。こうした歪んだ構造はいつ発生し、なぜ広がっていったのか。日本の代表的スポーツである野球の歴史をたどりながら、膨大な史料を駆使し実証的に考察。体罰なきスポーツ界の実現に向けて具体的に提言する。

目次

体罰の減らないスポーツ界
第1部 体罰発生以前の日本野球(野球部活動の発生と制裁―明治期の一高野球と早慶野球部;野球部の拡大と部員の関係―中等学校の成立と学生野球の組織化)
第2部 体罰の発生と拡大(野球の「近代化」と体罰の発生―大正期の構造転換;戦後野球の拡大と激化・日常化する体罰―学生・社会人・プロへ)
体罰なきスポーツ界の実現に向けて

著者等紹介

中村哲也[ナカムラテツヤ]
1978年大阪府生まれ。京都府立大学文学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。早稲田大学スポーツ科学学術院助手を経て、高知大学地域協働学部准教授。専門は日本スポーツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tharaud

8
二十数年前、少年野球で指導者からたびたび暴力を受けて練習に行けなくなった。当時はまだ体罰はよくある話で、異を唱える保護者もいなかった。どうしてそんな文化ができたのか、何に怒ってよいのかもわからなかったが、この本を読んで少なくとも体罰文化の形成過程を知ることができた。野球における体罰は戦前からあったものの、復員兵が軍隊から持ち帰った影響は否定できないようだ。星野だけでなく、聖人視されている王や長嶋も苛烈な暴力を振るったことがあるという指摘も重要だ。時代のせいだけにしてはならない。2023/12/29

チェアー

6
野球少年だった自身の経験、特に「なぜ殴られなければいけないのか」との思いからまとめた労作。 体罰がしごきが続けば野球は子どもたちが選ぶスポーツから排除されていくはず(既にそうなっている)。特に野球では甲子園至上主義をアホらしいと思わない限り、体罰としごきの根は絶えないだろう。スポーツを嫌いになる仕組みは即刻改めるべき。 2024/04/04

ポルポ・ウィズ・バナナ

3
◎明治期までは対外的な暴力はあったが部内における体罰の慣習はみられない。◎1917年、大阪朝日が大会を創設したことにより「野球害毒論」を払拭するために「礼儀正しさ」を強調。模範的な青年のイメージ報道。◎1925年に六大学野球が成立。大正末期から強壮な身体と明朗な性格から「体育会系」が企業から高い評価を受けるようになる。◎1919年、早稲田初代監督「一球入魂」の生みの親、飛田穂洲が「戦術技術は新しく」「精神は古く」をモットーに。 2024/03/17

72ki

1
めちゃめちゃおもしろくて一気に読んでしまった。「体罰は日本スポーツ界の構造によって生まれた宿痾」というのはまさにその通りであると思う。 ただし本書は「日本野球史」としてもわかりやすく読みやすい内容なので「体罰」という文字にギョッとした方にも一読をおすすめしたい(著者の野球愛はあとがきで発揮されていて、無用に野球を攻撃するようなものでもない)。 で、その上で一高野球部の破天荒さと無軌道さには日本野球初期の記録として、ぶっちゃけ心躍るものがありました!2024/04/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21685889
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。