出版社内容情報
憲法の学習は、「芦部憲法」を読むことから始まる。憲法的思考のエッセンスを簡潔かつ平易に語り、世代を超えて読み継がれてきた名著を、一九九三年の初版刊行から三〇年、芦部信喜生誕一〇〇年を記念して四年半ぶりに改訂。法改正、新立法、新判例、新論点等、この間に生じた憲法変動を反映させた第八版としてここに刊行する。
内容説明
初版刊行から30年、芦部信喜生誕100年に贈る、憲法をめぐる最新の動向を反映。
目次
第1部 総論(憲法と立憲主義;日本憲法史;国民主権の原理;平和主義の原理)
第2部 基本的人権(基本的人権の原理;基本的人権の限界;包括的基本権と法の下の平等;精神的自由権(一)―内心の自由
精神的自由権(二)―表現の自由
経済的自由権
人身の自由
国務請求権と参政権
社会権)
第3部 統治機構(国会;内閣;裁判所;財政・地方自治;憲法の保障)
著者等紹介
芦部信喜[アシベノブヨシ]
1923年、長野県に生まれる。1949年、東京大学法学部卒業。1963年、東京大学法学部教授。以後、学習院大学法学部教授、放送大学客員教授を歴任。1999年、逝去
高橋和之[タカハシカズユキ]
1943年、岐阜県に生まれる。1967年、東京大学法学部卒業。1984年、東京大学法学部教授。2006年、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
42
あしべのぶよし先生。1999年にご逝去。本日は、日本国憲法記念日だ。今日読まずして、いつ読むんだ? 図書館から借り出した。初版から30年という第八版だ。先ほどは、前文の英訳を別の本で音読しておいた。その後、前文の音読を日本語で抑揚をつけて読んだ。すがすがしい。ドイツ語では人権はMenschenrechteという(85頁)。4月21日夕刻、某町内会の組長が我が家の年間町内会費を払え、玄関に張り紙を張ろうとしていた。2025/05/03
kenitirokikuti
12
図書館にて。新古書店で求めた第六版と、図書館で借りた最新(2023年)第八版を比較した。更新箇所を確かめるのに版元web頁掲載〈◆第八版で新たに加えられた論点、判例、法改正等〉を参照した。必ずしも本書が表すものではないが、国民の大多数が天皇や自衛隊の存在を認めるようになったので、なったらなったで1~9条を改める主張が通りづらくなったのは難題▲「第六章 基本的人権の限界」。〈日本国憲法は、各人権に個別的に制限の根拠や程度を規定しないで、「公共の福祉」による制約が存する旨を一般的に定める方式〉。二重基準論…続2024/05/21
H’s
1
The last edition I read was the fifth edition. While new precedents have been added and modern interpretations have been supplemented, the robustness of the framework of the Ashibe Constitution remains unshakeable. I enjoyed reading it.2024/04/01