サイボーグになる―テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて

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サイボーグになる―テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて

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  • サイズ 46判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000615679
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

出版社内容情報

世界が注目するS F作家と、俳優にして弁護士の作家。ともに障害当事者でもある二人が、私たちの身体性とテクノロジーについて縦横に語る。完全さに到達するための治療でなく、不完全さを抱えたままで、よりよく生きていくための技術とは? 韓国発・新しい社会と環境をデザインするための刺激的な対話。韓国出版文化賞受賞作。

内容説明

世界が注目するSF作家キム・チョヨプと、作家・弁護士・パフォーマーでもあるキム・ウォニョン。ともに障害当事者の二人が、私たちの身体性とテクノロジーについて縦横に語る。完全さに到達するための治療でなく、不完全さを抱えたままで、よりよく生きていくための技術とは?韓国発・新しい社会と環境をデザインするための刺激的な対話。2021年韓国出版文化賞(教養部門)受賞作。

目次

1 われわれはサイボーグなのか(サイボーグになる;宇宙での車椅子のステータス;障害とテクノロジー、約束と現実のはざま ほか)
2 ケアと修繕の想像力(衝突するサイボーグ;「障害とサイボーグ」のデザイン;世界を再設計するサイボーグ ほか)
3 連立と歓待の未来論(障害の未来を想像する;つながって存在するサイボーグ)
対談 キム・チョヨプ×キム・ウォニョン

著者等紹介

キムチョヨプ[キムチョヨプ]
本名、金草葉。1993年生まれ。2017年に「館内紛失」と「わたしたちが光の速さで進めないなら」で第2回韓国科学文学賞中短編部門の大賞と佳作をそれぞれ受賞し、文壇デビュー。後天性聴覚障害者。短編集『わたしたちが光の速さで進めないなら』(カン・バンファ、ユン・ジヨン訳、早川書房)は日本でもベストセラーとなり注目を集めた。2019年「今日の作家賞」、2020年「若い作家賞」を受賞

キムウォニョン[キムウォニョン]
本名、金源永。1982年生まれ。大学で社会学と法学を学び、ロースクールを卒業したあと国家人権委員会で働いた。現在は作家、弁護士、パフォーマーとして活動している。車椅子ユーザー

牧野美加[マキノミカ]
1968年大阪生まれ。釜慶大学言語教育院で韓国語を学んだあと、新聞記事や広報誌の翻訳に携わる。第1回「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おたま

52
SF小説作家であり、後天性難聴の聴覚障害当事者であるキム・チョヨプと、骨形成不全症という難病で車椅子ユーザーとなり作家・弁護士・パフォーマーとして活動するキム・ウォニョンの往復書簡と対談が収められている。「サイボーグ」とは身体の一部を機械化された人間のことを指すが、この本ではそれが象徴的な言葉として選ばれ、障害とテクノロジーについて、お二人がそれぞれの立場から考察を進める。内容は、障害とテクノロジーの現在とこれからについてだが、非常に多岐に渡って縦横に語りあっている。要約は難しいが、非常に触発される。2025/04/16

ケイティ

30
とても有意義な読書になりました。ともに障害を抱える、SF作家のチョヨプさんとパフォーマーのウォニョンさんとの「障害とテクノロジー」をテーマにした共著。自身の状況を踏まえた等身大の目線、社会のあり方についての考え方など、大変参考になりつつ胸に響く内容。良かれと思って、非障害者は当事者を蚊帳の外に置いた気遣い、理想とするストーリーに落とし込んでしまう危うさを自戒を込めて痛感しました。今日明日の生活が少しでも楽で快適になること、何より当事者を置いてきぼりにせず声を聞くことを心に留めたい。2023/05/13

あおでん@やさどく管理人

28
「わたしたちが光の速さで進めないなら」のキム・チョヨプさん、ということで知った本。「車椅子で暮らす人は2本足で立って歩くことを本当に望んでいるのか」「テクノロジーの進歩は障害者を置いてけぼりにしていないか」といったことを問いかけられる。将来のテクノロジーで障害者がサイボーグになれるとしても、それは魔法の解決手段ではない。むしろ今のテクノロジーでも、各々の不完全さに目を向け、想像力を働かせて社会を繋いでいけば、みんなが生きやすい世界に少しずつ近づいていくだろう。2022/11/24

くさてる

25
それぞれ障害当事者である二人の人物による往復書簡にも似た、障害と生活、自身の人生、それぞれの生きる世界で当事者である現実がもたらすこと、科学と技術の発展で生まれるもの、などについての文章と対談が収録されている。正解がない問題、或いは当事者ひとりひとりによって違う答えが準備されている問題、なのかもしれない。けれど、それで終わらせてしまうと、社会全体の問題としてとらえることができなくなる。メディアも政治も含めて。障害を考える上での大事な視点のひとつを知りました。2023/12/03

マイアミ

10
★★★★★ 久しぶりに価値観の揺さぶられる一冊だった。自分の中にある偏見や先入観感に気づかされた。障害を持つ二人が障害とテクノロジーなどについて交互にコラム形式で語っている。障害を根絶する社会を目指そうとする非障害者の視点とそれをあると受け入れて社会を構築していくべきと考える障害者との、溝、ズレが浮き彫りになっていた。特にプラスチックストローの件は衝撃を受けた。ダイバーシティとは何なのか、改めて考えさせられたし、障害者一人一人のニーズも違うことがよくわかった。目から鱗が落ちっぱなしの本と出会えて感激。2023/01/27

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