出版社内容情報
江戸後期、一一代将軍家斉の時代に活躍した大奥御用商人が遺した家伝「永久田家務本傳」。大奥研究に長く取り組んできた著者がこの記録を読み解き、未解明だった大奥御用の実態や、御用獲得の手段の一つでもあった、商人一族や周辺の女性たちの奥奉公の実態、また奉公経験をその後の人生に生かした女性たちの活力あふれる生き方などを描き出す。
内容説明
第十一代将軍家斉の時代に、江戸城大奥や大名家に出入りしていた道具商・黒田徳雅の手になる「永久田家務本傳」を読み解き、大奥を舞台に行われた商売の具体的な様子や、商家の女性たちの奥奉公の実態、また奉公経験をその後の人生に生かした女性たちの活力あふれる生き方を描き出す。
目次
第1章 大奥の御用商人(御用と江戸城大奥の仕組み;道具商山田屋の御用)
第2章 山田屋の歴史と黒田徳雅の生涯(御用商人への道;徳雅の前半生と山田早苗としての顔;山田屋の全盛期から幕末まで)
第3章 躍動する商家の女性たち(とよ―人脈で家の危機を救う;みの―世話好きの女丈夫;ねん―「生涯奉公」の奥女中;たみ―跡取り娘の一家再興;家付き娘たちの生き方;奥奉公した女性たち)
著者等紹介
畑尚子[ハタヒサコ]
1961年生。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻修了。博士(歴史学)。日本近世史専攻。國學院大學、青山学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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