出版社内容情報
辻廣 雅文[ツジヒロ マサフミ]
著・文・その他
内容説明
バブル崩壊から20年以上に亘る日本の金融危機が、先進国間で突出して長期化した理由は何か。金融危機克服の過程はどのようなものだったのか。そして明治期以来100年ぶりに行われた倒産法制の全面刷新はその要請に応えられたのか。金融機関、官僚、法律家、研究者等を直接取材して得られた生の情報を比較制度分析の手法によって体系化し、この時代の経済システムの転換の困難さを経路依存性の視点から捉えて、その全貌を明らかにした。
目次
認識と制度はいかに形成されるか
第1部 平成金融危機の真相(プルーデンス政策における制度的無防備;制度構築の空白期間―寺村銀行局長の時代;動態的不良債権論―日銀信用機構局の考察 ほか)
第2部 倒産処理制度の改革(倒産処理制度の改革前夜―問題の所在2;倒産法制改革の思想と民事再生法;事業再生市場と会社更生法改正 ほか)
第3部 新たな相互補完的な制度体系を目指して(再び、危機へ―事業再生の今日的課題;1975年体制の克服)
著者等紹介
辻廣雅文[ツジヒロマサフミ]
1958年北海道函館市生まれ。81年慶應義塾大学法学部政治学科卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部において通信、コンピュータ、流通などの業界を担当。91年同誌副編集長、金融業界担当責任者として金融危機の取材わ行う。2001年同誌編集長、06年同社取締役兼論説委員、15年帝京大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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