祝祭の陰で 2020―2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く

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祝祭の陰で 2020―2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く

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  • サイズ 46判/ページ数 194p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000615297
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

華やかに開催されるはずだった「復興五輪」に襲いかかったウイルス禍。一年後続くパンデミックの下無観客で実施された祝祭の陰にあったものとは--。五輪準備で公園を追い出された野宿女性、困窮相談に届いた「臓器を売りたい」という声、聖火リレーが通る予定だった震災から9年目の福島。各地の現場から見た二年間の日本の記録。

内容説明

華やかに開催されるはずだった「復興五輪」に襲いかかったウイルス禍。一年後、パンデミックのなか無観客で実施された祝祭に覆い隠されたものとは―。五輪準備で公園を追い出された野宿女性、困窮相談に届いた「臓器を売りたい」という声、聖火リレーが通る予定だった震災から九年目の福島。止まった日本を歩いた二年間の記録

目次

プロローグ 幻の五輪出場を追憶する (久江雅彦)
第1部 二〇二〇年 未知のウイルス、延期された五輪と止まった日本(野宿していた公園を、オリンピックによって追い出された女性;長野・千曲川台風被害 二度失った「ふるさと」;出陣学徒壮行の地 戦場の扉だった競技場;3・11から九年 今も震災直後の光景が残る福島;所持金一三円、緊急事態宣言下のネットカフェ生活者;千葉・南房総 三度の台風被害、続くコロナ禍の二重苦;「原爆の子」の弟 聖火ランナーを目指して;コロナ禍の沖縄 那覇の子ども食堂;住民票のないホームレスには届かない特別定額給付金;パラリンピックを目指す全盲のランナー;北海道・釧路 自主夜間中学から見えるオリンピックの姿;「消滅可能性が最も高い」 群馬県南牧村;宮城県・気仙沼 二人残った親子のバッティングセンター;コロナ禍に追いつめられるクルド人家族;ヴィジュアル系バンドから歌舞伎町ホストへ)
第2部 二〇二一年 コロナ禍で強行された東京五輪(遠隔操作ロボット OriHime が開く世界;陸前高田 逸品の牡蛎にコロナが襲いかかる;福島県浪江町津島 ふるさとを失って―帰還困難区域の今;埼玉県三郷市 コロナ重点医療機関から見えたもの;なぜ五輪ボランティアを辞退したのか;千葉県いすみ市・サーフィン会場周辺 近くて遠いオリンピック;広島名物・もみじ饅頭「にしき堂」 今が一番の危機;東京・品川 「コロナの発生源」と集中砲火を浴びた屋形船;東京・浅草 幻の五輪マラソン折り返し地点;電話相談会に届いた「臓器を売りたい」;東京・三河島 外国製に押され廃業したブリキ工場の誇り;北九州市 三三年間ホームレス支援を続ける牧師;川崎市 ヒジャブ姿で定時制高校の教壇に立つムスリム女性;東京・高円寺 コロナ禍でなぜか儲かるリサイクルショップ;島根県・石見銀山 パラリンピックを支える義肢装具会社;神奈川県・やまゆり園 障害者大量殺傷の現場と聖火)
座談会 日本社会が取りこぼしてきたものと向き合う旅(雨宮処凛 久江雅彦 堀誠)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

56
まさに陰で・・とあるとおり。存在そのものを無視する風潮が、ますます強くなっていることの現われ。表面的な、しかも、ごくごく一部だけを粉飾してお祭り騒ぎで終わらせる。後のことは、誰も知らないふりをする関係者。国民のため・・という言葉だけがよく使われるが、空々しい。自助・共助には限界があるにも関わらず、そこで終わりにして自己責任と言い切る風潮。人という字の成り立ちに、立ち戻るには、どこから始めればいいのだろう。2022/07/20

踊る猫

25
「可視化」という言葉は見逃せないキーワードだなと思った。これほどまでにすべてが露出/露呈した世界でさえも、探れば語られていない(あるいは、私たちが心のどこかで聞くのを拒む)ニュースはわんさとある。この本に収められた真実の数々を読み、どこかで私は「コロナ禍」や「貧困化」を諦めとともに是認していたのかもしれないなと思った。雨宮処凛は(例えば取材対象の元ミュージシャンのファンを公言して)なあなあの是認を拒み、彼らとともに立ち上がろうとする。急ごしらえの感が否めない本だが、侮れない強度を感じる。私に何が出来るのか2022/05/11

こも 旧柏バカ一代

21
著者が各地を回って取材た二次情報。福島のハリボテな復興、駅周辺は綺麗なのに少し離れたら震災直後のまま。震災から復興して借金して店を再建して営業を再開したらコロナで、、なんてタイミングの悪い。そんな苦しんでる人達を他所に復興五輪がテレビから流れる。浅草でも五輪で多くの見込み客を想定していたがコロナで全く客は来ない。それでも五輪は開催された。台風で屋根が痛んだままの房総では修理が追い付かず台風から変わらずブルーシートが屋根を覆う、、そんな状況でも隣の東京都で五輪が開催されていた。そんな話ばかりの本。ウツになる2022/05/26

Mc6ρ助

16
『「言えるのは、それは我々が決めることですかってことですね。どうしても記事とかになると、漁業者が反対してるからできないって書き方で、そこは違和感を感じてます。どうして漁業者対国みたいな対立構造を作られるのか。 一番怖いのは、漁業者が反対するから廃炉が遅れるんだとか言われることですね。 我々に投げかけないでって思います。 海洋放出に関しても、聞かれれば反対です。ただ、決めるのは俺たちじゃないよねって。我々が反対してるからできないとか、承認したからできるようになったとか、そういうのは避けたいです」(p29)』2022/08/18

たっきー

12
コロナ禍のなか東京五輪が華々しく開催された一方、その影にあたる部分の人々の暮らしについて著者が日本各地の現場をみてきた2年間の記録。公園から追い出された野宿者、視覚障害者、医療機関など。ヴィジュ系バンドマン(CLØWDのボーカル)のバンド解散後にホスト転身した話も。炊き出しに来る人の数も増える一方。日本の為政者は国民の命を大切にしようとは思っていないのだな、と思わざるを得ない。2022/05/22

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