出版社内容情報
ウィトゲンシュタインの高弟にして、哲学的行為論に大きな足跡を残したアンスコムの主著を新訳でお届けする。古典でありながら、その考察はいまも輝きを失ってはいない。同時期に執筆された二つの小篇を収録するオリジナル編集版。その一篇「トルーマン氏の学位」は、原爆投下とともに戦争を終結させた米元大統領へ名誉学位を授与しようとした人々に反対する行動的な論考である。
内容説明
ウィトゲンシュタインの著作の英訳者にして、行為論を現代哲学に復活させたアンスコムの主著。原爆投下とともに、戦争を終結させた米元大統領へ名誉学位授与に反対する「トルーマン氏の学位」、「生の事実について」を収載する
目次
インテンション
トルーマン氏の学位
生の事実について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buuupuuu
19
個々の議論がどういう目的の下になされているのか、文脈が読み取りづらくて難しく感じた。『インテンション』がどの程度体系的かは解釈が分かれているようだが、心的対象のようなものを想定してそれを考察するのではなく、意図にまつわる私たちの実践や語り方などを分析していくという方針は一貫している。大きな話題が3つある。一つは、意図的行為が理由という文脈に置かれているということ。二つ目は、人が何をしているとされるのか、行為の記述にまつわる事柄。そして最後は、証明的推論や観照的知識とは異なる、実践的推論や実践的知識である。2023/12/29
Go Extreme
2
インテンション: 未来に向けての意図の表明 意図的行為 行為をするさいに伴われている意図 トルーマン氏の学位 生の事実について2022/05/27