かざる日本

個数:
  • ポイントキャンペーン

かざる日本

  • 橋本 麻里【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 岩波書店(2021/12発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 52pt
  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年04月30日 20時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000615105
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C0070

出版社内容情報

「この世ならざるもの」を招き寄せ、日常を異化し、聖化し、荘厳する。〈かざる〉という営みには、私たちの心をざわめかせる不穏な力がそなわっている。霊威を放つ帯、無限の創造性を湛えた一条の紐、あるいは色や、香りや、音や、味──美術・工芸はもちろん、ありとある領域に分け入り、〈かざり〉の術式を闡明する。

内容説明

「この世ならざるもの」を招き寄せ、日常を異化し、聖化する。“かざる”という営みには、私たちの心をざわめかせる不穏な力がそなわっている。帯が放つ霊威、一条の紐が湛える無限の創造性、神に献じられる造り花の色の鮮麗。あるいは、空間を荘厳する香り、聖なる時空を現出させる音、水のもつ生命力を引き出す懐石の味―美術・工芸はもちろん、ありとある領域に分け入り、“かざり”の術式を闡明する。

目次

組紐―はじまりの紐
座敷飾り―かざる方程式
供花神饌―聖なる奇観
紅―赤の蕩尽
香木―見ることも書くことも叶わぬかざり
鼈甲―鼈甲は眼で舐めろ
帯―神々を招く帯
茶室―黄金の仮想現実
薩摩切子―ガラスの剛毅
変化朝顔―奇想の花
結髪―髪を制するかたち
料紙装飾―光ふる紙
表装―再創造としての表装
刀剣―武士の魂は「おかざり」か?
音―音の祭り
螺鈿―本質としての表層
水引折形―水引に張りるめる力
ガラス―光を封じたグラス
和食―懐石にしぶく徴
かざる日本―かざりの働き

著者等紹介

橋本麻里[ハシモトマリ]
日本美術を主な領域とするライター、エディター、公益財団法人永青文庫副館長。金沢工業大学客員教授。神奈川県生まれ。国際基督教大学卒業。新聞・雑誌等への寄稿のほか、NHKの美術番組などを中心に、日本美術の楽しく、わかりやすい解説に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

117
一読巻を置くを能わざる一書。辻惟雄先生が提唱した「かざり」の文化の系譜を日本美術・工芸の中に訪ね歩いた著者の、ところどころに顔を出すポップアートの知識が年齢を感じさせて程よく良い。また、日本美術のマチエールなども広く製法などを取材しているので、斯界に関わる知識が広まったのは言うまでもない。鼈甲が集成材ということは初めて知ったのである。2023/04/20

アキ

101
日本の美とは引き算の削ぎ落とされたものだけではない。むしろ空間を埋め尽くすような足し算の飾りに心惹かれる。「組紐」道明の法隆寺幡垂飾「座敷飾り」室町時代の会所「共花神饌」石清水祭の造花「紅」伊勢半の艶紅「香木」山田香の煉香「鼈甲」玳瑁の鼈甲細工「帯」誉田屋の那智瀧図の帯「茶室」黄金の茶室の抽象性「薩摩切子」幕末の復元「変化朝顔」青一色から変化「結髪」古墳時代の美豆良「料紙装飾」嵯峨本「表装・刀剣・音・螺鈿・水引折形・ガラス・和食」まで。五感を伴う「かざり」とは「この世ならざる聖性を招き寄せること」なのか。2022/01/14

yamahiko

18
美の本質に言葉で迫ろうとする意欲作だと思いました。簡潔で芳醇。2022/05/26

ゆう

16
文体、比喩表現、装丁が美しい。著者曰く「『かざる日本』では版面にみっしりした凝縮感が出るよう、漢字多め、漢字も字画多めのものを意識的に使っています。そこも「かざり」ということで。文章にも「装飾」感を感じられるよう、敢えての厨二病テイストな美文調の表現を試してみました」(Twitter 2022/02/08)とのこと。 日本文化・歴史には疎いので二の足を踏んでたけど、テーマごとに章が分かれているので易しい。内容も歴史全体にやさしく触れているので地図のよう。非常に興味深かった。2022/02/15

クサバナリスト

15
わび、さびだけでなく、日本人の「かざる」ことに対するその研ぎ澄まされた繊細さ、美に対する意識を彫り探ったもの。 麻里さんのいつものウイットにとんだ表現はみられなく、真摯な奥深い内容になっている。2022/02/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19039999
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品