生きることとしてのダイアローグ―バフチン対話思想のエッセンス

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生きることとしてのダイアローグ―バフチン対話思想のエッセンス

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  • サイズ B6判/ページ数 184p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000614900
  • NDC分類 980.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

二〇世紀ロシアの思想家ミハイル・バフチンによる〈対話〉の思想が、近年、教育や精神医療の現場で注目されている。単なる話し合いではない、人を決めつけない、つねに未完成の関係性にひらかれた対話とは何か。「複数の対等な意識」「心に染み入る言葉」など、バフチン自身のテクストを紹介しながら、ポイントをわかりやすく解説する。

内容説明

二〇世紀ロシアの思想家ミハイル・バフチンによる“対話”の思想が、近年、教育や精神医療、文化交流などの現場でひろく注目されている。単なる話し合いではない、人を決めつけない、つねに未完成の関係性にひらかれた対話とはなにか。バフチン自身のテクストを実際に紹介しながら、「心に染み入る言葉」「複数の対等な意識」「内的対話」「創造的理解」「異言語混淆」など、バフチン対話論のポイントをわかりやすく解説する。

目次

1 対話的人間(「わたしはひとりで生きている」という幻想;ひとは永遠に未完であり、決定づけられない;ポリフォニー―自立した人格どうしの対等な対話 ほか)
2 内なる対話(モノローグが対話的なこともある;意識は対話の過程で生まれる;真理も対話のなかから生まれる ほか)
3 相互作用のなかのことば(言外の意味;言語のなかでは、さまざまなことばが対話をしている)

著者等紹介

桑野隆[クワノタカシ]
1947年生まれ。東京外国語大学大学院(スラヴ系言語)修了。元早稲田大学教授。専攻はロシア文化・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

46
ドストエフスキーの小説をポリフォニーと批評したバフチンの着想が、医療行為のオープン・ダイアローグに転じている。その社会的な広がりを踏まえて、バフチンの対話とはどういった行為なのか、そのイメージを掴むための小著。カーニヴァル論との関係で、カーニヴァルは距離の廃棄、無遠慮さを強調し、ポリフォニーはソクラテスの前期と中後期の違いを引いて、互いが距離を保ち、相手と融合しない、相互性を保った状態で対話することが強調される。応答とは形式的なものではなく、それがモノローグだとしても、真理の中の応答可能性のことである。2023/05/18

Kerberos

4
面白そうだがわかりにくい。それがバフチンである。文学作品の分析のためのポリフォニー論やカーニバル論は正直なところ苦手であった。ところが近年、バフチンが精神医療の分野で再評価され、それがオープンダイアローグという手法で実際に応用され始めているという。非対称性から逃れられないと考えられてきた医師と患者のダイアローグの(上から目線という意味の)関係を見直すきっかけがバフチンの対話論の中にあったというのである。これひとつとってもバフチンの対話論は21世紀への贈り物ではないか。2021/11/08

hidehi

3
バフチンの”カーニバル”とか”ポリフォニー”とかは一見わかりにくいけど、その根本には「対話」についての考え方がある。この根っこから理解しないと言っていることがわからないと思うが、この本ではとてもたくさんの例で、いろんな視点から、バフチンの”「対話」についての考え方”を取り上げて説明してくれている。人間はとても根本的なところから、一人で自己完結してものを考えることはできない、というのは本を読むうえで、それどころか生きていく上でとても重要なことなのではないか、と思う。2023/04/15

阿部

2
バフチンの対話論についてわかりやすい章立てで紹介されている。ひとは対話的存在で、絶えず未完成で変化の途上にあるというように話し合いを超えて人間観として対話ということばを用いている。WSから教育、人材育成まで、ひととひとが触れ合う場を考えるときの思想的支柱として有用だろうと思った。内的対話や沈黙という視点にも触れられていることで深度が増しているとも思った。2024/07/30

たろっくす

2
各所で難解だという評価が多かったバフチンの理念を「対話」と言うキーワードを軸に体系的にまとめた一冊。かなり平易に述べられている本書でさえ理解が難しい箇所がいくつかあった。自分は「対話」と言うキーワードからバフチンに辿り着いたのでこの点については新たな気付きや共感できる点が複数あった。「感情移入は新しい意味が生まれる機会を逸している」「能動的な対話とは互いに応答し合うような関係である」「一人の人間、一つの声では何もできない、解決しない」この辺りは対話の重要性や必要性を語るうえで非常に強化んでいる箇所だった。2022/01/18

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