出版社内容情報
「出版界には不思議なことが起こる。そして、不思議なことを起こす力がある」。人文書のベル・エポックにみすず書房の編集者となった著者は、アーレント、シュミットから丸山眞男、藤田省三まで、今日まで読み継がれる数々の本を手がけた。思い出深い執筆者や翻訳者、書物をめぐって伸びやかにつづられた回想録的エッセイ集。
内容説明
出版界には不思議なことが起こる。そして、不思議なことを起こす力がある―。人文書のベル・エポックともいうべき時代に、みすず書房の編集者となった著者は、アーレント、シュミットから丸山眞男、藤田省三まで、今も読み継がれる多くの本を手がけた。思い出深い執筆者や翻訳者、愛着のある書物をめぐって伸びやかにつづられた回想録的エッセイ集。
目次
1 ある人文書編集者の回想(私のなかのDNA;生き残った者;オリエンタリストの卵;小尾俊人と出会う;一九七〇年代はよく働いた;一九八〇年代以降;二つの展覧会)
2 出会った人のこと(翻訳者素描;ゆで卵とにぎり飯―岡本敏子さんとの物語;すこし昔の話―みすず書房旧社屋のこと;私は顔はまずいし、優しくもない―『傅雷家書』とその編集者;あなたはこの世の四月の空―中国の国章をデザインした女性;戸田銀次郎父子のこと)
3 出会った本のこと(丸山文庫所蔵の徂徠関係資料をめぐって;三つの『保元物語』;本棚の片隅から;異文化理解を体現した本の形)
著者等紹介
加藤敬事[カトウケイジ]
1940年生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒。1965年、みすず書房に入社。人文書を数多く手がける。1998年から2001年までみすず書房社長。2005年の東アジア出版人会議発足に関わり、初代理事をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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