さまよえるハプスブルク―捕虜たちが見た帝国の崩壊

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さまよえるハプスブルク―捕虜たちが見た帝国の崩壊

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  • サイズ 46判/ページ数 172p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000614634
  • NDC分類 234.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたか。第一次大戦下のロシアで捕虜となった二〇〇万を超えるハプスブルク帝国軍兵士の膨大な回想録と外交文書から、極東をさまよった彼らの経験をたどり、帝国崩壊の現場を描き出す。国民国家のゆきづまりとともに再考が進む多民族国家の終焉から現代世界を逆照射する試み。

内容説明

多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたのか。第一次世界大戦の対ロシア戦線で捕虜となった二〇〇万を超えるハプスブルク帝国軍兵士―その膨大な回想録と外交文書から、祖国を失い極東をさまよった彼らの足取りをたどり、帝国崩壊の現場を活写する。捕虜たちの見た世界から、帝国と国民国家を再考する試み。

目次

第1章 ユーラシア捕虜収容所群島(戦場の兵士たち;敗走 ほか)
第2章 日本の中のハプスブルク(カイゼリン・エリーザベト号の世界大戦;姫路への収容 ほか)
第3章 中立中国のハプスブルク公館(天津救援委員会;中立アメリカの視察・救援 ほか)
第4章 帰還兵の反乱(亀裂;「侮辱的」歓迎?!―帰還兵の受け入れ ほか)
第5章 さまよえるハプスブルク(チェコスロヴァキア軍団という伏兵;捕虜たちの窮状 ほか)

著者等紹介

大津留厚[オオツルアツシ]
1952年生まれ。東京大学大学院社会学研究科国際関係論専攻博士課程単位取得退学。大阪教育大学助教授、神戸大学教授を経て、神戸大学名誉教授。国際学修士。専門はハプスブルク近代史。編著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kawa

32
第1次世界大戦、ロシア戦線で捕虜となったハブスプルク(オーストリア帝国)軍兵士たちの過酷で悲惨な記録。彼らの運命は、戦争中の自らの出身地の動静に翻弄される。チェコ・スロバキア系の捕虜は、出身地の国家形成指向にともない連合国側に寝返り、ハプスブルク側と闘う道を選んだ。しかし、折りからの成立したロシア革命政権はドイツと休戦する等、チェコ側と方針があわず、「チェコ、反革命勢力」対「ロシア、ハブスブルグ捕虜勢力」との内戦に発展し、シベリアで孤立する。(コメントへ) 2021/08/22

kentake

2
第一次世界大戦は、欧州を中心に多くの国を巻き込んだ長期戦となり、1918年に停戦を迎えるまで続いた。しかし大戦初期にロシアの捕虜となったハプスブルク兵にとっては、それから後の方がもっと大変であった。敗戦により彼らを戦場に送り出したハプスブルク帝国が消滅したことに加え、捕虜として彼らを拘留したロシア帝国も革命により消滅した。欧州からアジアに至る各地の収容所に残された捕虜の運命は、歴史の流れに翻弄されることになる。 これまであまり知られていなかった歴史の一面に触れることができ面白い。2021/09/04

Go Extreme

1
捕虜収容所の状況: ハプスブルク帝国 ロシア 捕虜政策 民族別待遇 シベリア 食糧不足 赤痢 捕虜の解放と帰還: チェコスロバキア兵 イタリア系捕虜 解放 戦争終結 日本での捕虜: 青野原収容所 姫路収容所 医療提供 ハプスブルク公館の役割: 中立国 捕虜救援 アメリカ協力 戦後の影響: 捕虜帰還 戦後 社会適応 国際情勢 捕虜交渉 帰還兵の反乱: 経済的困難 精神的圧迫 社会的影響 政府弾圧 ハプスブルク帝国崩壊: 帝国解体 民族国家 ヨーロッパ 戦争と捕虜の影響: :第一次世界大戦 捕虜経験2025/03/17

イオンベイ

1
一次大戦で主としてロシアの捕虜となったオーストリア=ハンガリー二重帝国の兵士に焦点を当て戦争を俯瞰する一冊。 故郷から何千㎞と離れた土地に繋がれた境遇に同情を禁じ得ない上捕虜の中でも協商側に立つチェコスロバキア軍団やイタリア系とボリシェヴィキ側に着いたりするドイツ系が混戦するロシア内戦の激闘をみると、パリ講和会議は本当の戦争の終結の一部でしかないと認識するのだ。 私にはシベリアの粗末な収容所に住めないよ……トホホ2021/07/04

ネオ

0
第一次大戦中、捕虜となったハプスブルク帝国兵がたどった命運を物語る、というよりは、日本や中国、シベリアといった極東域でハプスブルク兵捕虜がどのような扱いを受け、どのような経過を辿ったかについての学術的な調査報告といったような趣きで、読んでてぶっちゃけそんなに、面白くはない…のだけれども、しかし歴史をそのようなストーリーある「物語」としてのみ理解することは危険なことで、このような地道な記録によるありのままの事実を知ることも大切であるとも感じた。2022/04/20

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