出版社内容情報
多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたか。第一次大戦下のロシアで捕虜となった二〇〇万を超えるハプスブルク帝国軍兵士の膨大な回想録と外交文書から、極東をさまよった彼らの経験をたどり、帝国崩壊の現場を描き出す。国民国家のゆきづまりとともに再考が進む多民族国家の終焉から現代世界を逆照射する試み。
内容説明
多民族帝国の崩壊と国民国家の成立は何をもたらしたのか。第一次世界大戦の対ロシア戦線で捕虜となった二〇〇万を超えるハプスブルク帝国軍兵士―その膨大な回想録と外交文書から、祖国を失い極東をさまよった彼らの足取りをたどり、帝国崩壊の現場を活写する。捕虜たちの見た世界から、帝国と国民国家を再考する試み。
目次
第1章 ユーラシア捕虜収容所群島(戦場の兵士たち;敗走 ほか)
第2章 日本の中のハプスブルク(カイゼリン・エリーザベト号の世界大戦;姫路への収容 ほか)
第3章 中立中国のハプスブルク公館(天津救援委員会;中立アメリカの視察・救援 ほか)
第4章 帰還兵の反乱(亀裂;「侮辱的」歓迎?!―帰還兵の受け入れ ほか)
第5章 さまよえるハプスブルク(チェコスロヴァキア軍団という伏兵;捕虜たちの窮状 ほか)
著者等紹介
大津留厚[オオツルアツシ]
1952年生まれ。東京大学大学院社会学研究科国際関係論専攻博士課程単位取得退学。大阪教育大学助教授、神戸大学教授を経て、神戸大学名誉教授。国際学修士。専門はハプスブルク近代史。編著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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