出版社内容情報
一九九一年、初の実名による告発を受けて始まった韓国の元「慰安婦」の調査。その証言聞き取りは、二〇〇一年の本書において「問うから聴く」へと大きく転換し、その後の韓国の歴史学、特に口述史の深化を決定づけた。被害にとどまらないその人生の語りは、被害者イメージ「紋切り型」を脱した、多様で豊かな「慰安婦」像を読者に提供する。
内容説明
一九九一年、初の実名による証言を受けて、韓国での元「慰安婦」の調査は始まった。その証言聴き取りは、二〇〇一年の原書において「問うから聴く」へと大きく転換し、その後の韓国の歴史学、とりわけ口述史の深化を決定づけた。聴き手が証言者の記憶の地図に寄り添い、共に人生を辿り直した聴き取りは、被害者イメージの紋切り型を脱した、一人の人間の姿を描き出す。
目次
第1部 問うから聴くへ―聴き取りの方法論(声から歴史を書き直す;この証言集をどのように読むのか)
第2部 証言―「慰安婦」サバイバーの語り(金華善;金チャンヨン(仮名)
韓オクソン
金永子
崔甲順
安允弘(仮名) ほか)
著者等紹介
金富子[キムプジャ]
専門はジェンダー論・ジェンダー史。東京外国語大学大学院教授
古橋綾[フルハシアヤ]
専門は社会学・ジェンダー研究。東京外国語大学大学院・立教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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