出版社内容情報
春節のごちそうも食べかけのまま、新型コロナウィルス防疫の最前線、緊急事態下の武漢に派遣された呼吸器専門の女性医師。最重傷患者の担当として分厚い防護服に身を包み連日長時間の診療に当たる。日々の奮闘や苦労、仲間との励まし合いを、遠く離れた上海の家族や同僚への通信として綴ったインターネット日記は、パンデミックに対処した現場の希有な記録となっている。
内容説明
二〇二〇年一月二四日旧暦の大晦日、上海に住むひとりの女性医師が新型コロナウイルス防疫の最前線、ロックダウン下の武漢に派遣された。呼吸器専門医の彼女は拠点病院で最重傷患者の担当となり、一〇時間飲まず食わずで診療に当たる。患者の死、家族の悲しみに直面し、「忙しすぎて今日が何日だかわからない」「人生で初めてマスクを着けたまま寝た」「疲れて声も出ない」という苛酷な状況、しかし次第に回復する患者も増え、事態が好転していく。日々の奮闘や苦労、「三女傑」と名付けた仲間との励まし合いなどが、遠く離れた家族や同僚への通信として綴られたこのインターネット日記はまた、未知のウイルスに対処した現場の希有な記録となっている。
目次
二〇二〇年一月(25日 部署の在庫をかき集めてきた;26日 防護教育をもう一度、すべては安全のために!;27 上海は私たちの強力な後ろ盾 ほか)
二〇二〇年二月(1日 ウイルスに情けはないけれど、人間にはある!;2日 上海医療チームによる初の気管挿管とECMO操作;3日 何日も奮闘して、一筋の光が見えた ほか)
二〇二〇年三月(1日 あなたの顔を心に刻んで;2日 きっと、無事に医療チームを上海に連れて帰るよ!;3日 医者ではないのに隔離病室に入っていく偉大な人たち! ほか)
著者等紹介
査瓊芳[サケイホウ]
上海仁済医院呼吸科主任医師。同病院に22年勤務しSARS、鳥インフルエンザなどの臨床治療に携わった経験がある。2020年1月25日、上海から最初に湖北省支援のために派遣された医療チームのスタッフ。重症患者の最も多い武漢金銀潭病院への配属だった
宋春暁[ソウシュンギョウ]
北京大学外国語学院日本語学科MTI通訳コースの大学院生。現在、慶應義塾大学文学研究科研究生。日本古典文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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