出版社内容情報
「戦後最大級の入試改革」のはずの新共通テストで目玉の英語民間試験と記述式問題の導入は頓挫した。大学入試はどうあるべきなのか。改革の経緯と現状、新たな課題を専門家が書き下ろす。執筆者=吉野剛弘、腰越滋、木村拓也、光永悠彦、宇佐美慧、羽藤由美、大多和直樹、西郡大、小針誠、大塚雄作、山村滋、杉山剛士、荒井克弘ほか。
内容説明
「戦後最大級の入試改革」と謳われた、センター試験に代わる新たな共通テストの目玉だった英語民間試験、記述式問題、そして「主体性評価」のための情報システムの導入は見送られ、大きな混迷をもたらした。なぜ改革は頓挫してしまったのか。大学入試はどうあるべきなのか。改革の経緯と現状、複数回受験や調査書電子化などの新たな課題、前提とすべき基礎的な知識について、テーマ別に専門家たちが書き下ろした必読書。
目次
これからの入試改革論議に必要なこと
1 歴史と現状(入試の試みと失敗史;共通テストの歴史と現状;入試の多様化の経緯と現状)
2 試験と選抜のあり方(複数回の共通入試は実施できるのか―公平性を確保する項目反応理論とは;記述式問題の現在―テスト理論から見た検討課題;英語スピーキングテスト―入試導入の前提と方法;eポートフォリオの入試利用をめぐる功罪;大学入試における面接評価)
3 高校から大学へ(学習指導要領と大学入試改革;大学入試における共通試験実施に関わる諸問題―センター試験実施の経験から;大学入試は学習誘因となるか;試験日程と高校教育;高大接続改革の現在)
4 多様な入試(知られざる附属高校からのエスカレーター進学;障害のある人々の受験;スポーツ推薦の現状;美大(芸術系大学)の受験)
著者等紹介
中村高康[ナカムラタカヤス]
1967年生まれ。東京大学大学院教育学研究科教授。教育社会学。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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