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図説精読 日本美の再発見―タウトの見た日本

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  • サイズ A5判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000613767
  • NDC分類 521
  • Cコード C0052

出版社内容情報

日本人に長く親しまれてきた『日本美の再発見』を,タウト自身が残した資料,そして丁寧な注とともに読み解く.

内容説明

ナチスが政権を掌握した1933年、ドイツの建築家ブルーノ・タウトは故国を離れて来日。日本滞在中の著作を通じて、その名はいつしか桂離宮に代表される「日本の美」と結びついていった。タウトの眼が捉えたさまざまな日本をその文章とともに追い、綴られた言葉から浮かび上がるタウトの実像を再考する。

目次

1 図説篇(日本建築の基礎―それぞれの要素は良き社会の仲間のように;日本建築の世界的奇蹟―真の建築の精神を見つけるために;伊勢神宮―まるで気高い結晶のように;飛騨から裏日本へ―タウト、日本を旅する1;冬の秋田―タウト、日本を旅する2;永遠なるもの―桂離宮永続し継承されるもの)
2 精読篇

著者等紹介

タウト,ブルーノ[タウト,ブルーノ] [Taut,Bruno]
1880年生まれ。ドイツの建築家。1933年に来日し、仙台、高崎で工芸を指導した。36年離日。38年トルコにて歿

篠田英雄[シノダヒデオ]
1897(明治30)年生まれ。東京帝国大学哲学科卒業。1934年にブルーノ・タウトと出会い、以後、タウトの著作の多くを翻訳する。1989年歿

沢良子[サワリョウコ]
福島県会津若松市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)博士課程単位取得退学。専門は、デザイン史・建築史。東京造形大学教授を経て、現在日本民藝館理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

83
本書はブルーノ・タウト死後の1939年、訳者篠田英雄編纂で刊行された岩波新書を検証的に精読し、図説を追加したもの(2019刊)。タウトの名は桂離宮と共に知っているが教科書的な断片知識のみ。先月読んだ故郷秋田の版画家勝平得之の生涯をたどった著書にタウトとの出会いが記されていた。それで改めてタウトの著作を、と思った次第。この高名なドイツの建築家は1933年来日、3年半を日本で過ごし後38年にトルコで歿した。日本滞在中、精力的に各地を回って記録を残しているが、本書には「飛騨から裏日本へ」と「冬の秋田」の⇒2022/03/19

Mayu

15
桂離宮、伊勢神宮を絶賛したことで知られる、ドイツ人建築家のタウトさん。文章だけでなくスケッチや、彼らが撮った写真、訳や時代背景、当時の反応の解説も入った豪華版でとても面白かったです。本当の美とはなんなのか、創造者のエゴを排した必然性がその鍵だと私も感じます。文章や訳者の人物評「熱心だけれども非常に控えめな話し方や、人生に対して何か静かな諦めをもっているような態度」から、この人物そのものにも興味がわきました。雑誌、NIPPONや、タウトさんの別の著作も読んでみたくなりました。2021/10/21

K

2
桂離宮に美を見出した理由を「日本の芸術から、誤解されたままに受け入れられた中国芸術の影響を除去して、これを浄化すると同時に、他方では禅と禅に源を発する茶道とを、まったく日本的な美的感情のなかに摂取するにあった」建築において成就されるべき主旨を体現するものだったから、としている。たしかに桂離宮は、東照宮のほとんど下品と言ってもいいようなゴテゴテ感とは対極にある、贅を尽くして静謐な空間を作り上げるという意図を感じる建築と庭ですが、「浄化する」はちょっと言い過ぎな気も…2021/06/05

Kuliyama

1
伊勢神宮には参拝に行ったことがあり、そのシンプルさ、清々しさに感銘を受けたことを思い出しました。 桂離宮にはお伺いしたことがなく、この本を読んでぜひ行ってみたくなりました。2022/09/04

黒羽

1
ノースライトから気になったので購入。旅行記では建築以外のことも書かれていて、昭和初期の日本の様子を垣間見れた気がした。(図説にタウト撮影の写真が掲載されていてイメージしやすかった。)ただ、建築に関する文章は難しかった。2022/01/28

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