出版社内容情報
ウェーバー、シュミットから、フーコー、ハヴェルまで、二〇世紀ヨーロッパを舞台に、民主主義をめぐって思想家たちが織りなしたドラマ。上巻では戦間期の新しい思想的実践とその挫折を描く。
内容説明
二〇世紀のヨーロッパを舞台に、民主主義の思想と実践をめぐって数々の思想家たちが繰り広げたドラマ。世紀前半を扱う上巻では、第一次大戦とロシア革命を機に民主主義の新たな実験が始まり、それらが第二次大戦によって挫折させられるまでを扱う。ヴェーバー、レーニン、ラスキ、ベルンシュタイン、スターリン、ルカーチ、ブロッホ、グラムシ、ソレル、ムッソリーニ、ヒトラー、シュミットなど多数の思想家・政治家が登場。二〇世紀思想史を骨太な構想の上に繊細な筆致で描き出した著者ミュラーの代表作。
目次
第1章 溶融した大衆((一部の人びとにとっての)安定の時代
(ほとんどの)みなさん、さようなら
自由主義者なき自由主義革命
ヴェーバーの問いかけ
壮大な実験
ヴェーバーの回答(一部の人びとのための))
第2章 大戦間の実験―人民の形成、魂の改造(多元主義の約束;教育の政治学;国民の家庭;政党と福音伝道者;新しい人民)
第3章 ファシストの主体―全体国家と民族共同体(ソレルの神話;ファシスト的解決;全体国家の神話;塹壕経験者の支配か技術者の支配か?;…あるいは生物学による支配?)
著者等紹介
ミュラー,ヤン=ヴェルナー[ミュラー,ヤンヴェルナー] [M¨uller,Jan‐Werner]
1970年ドイツ生。オックスフォード大学で博士号取得。現在、プリンストン大学政治学部教授。政治思想史・政治理論。著書多数
板橋拓己[イタバシタクミ]
1978年生。成蹊大学法学部教授。国際政治史、ドイツ政治史
田口晃[タグチアキラ]
1944年生。元北海道大学教授・元北海学園大学教授。ヨーロッパ政治史
五十嵐美香[イガラシミカ]
1984年生。北海道大学大学院法学研究科修士課程修了
五十嵐元道[イガラシモトミチ]
1984年生。関西大学政策創造学部准教授。国際関係論、安全保障論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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