出版社内容情報
近年,金融業界で注目を集めるフィデューシャリー・デューティー(受託者責任).この責任を金融機関が負うのはいかなる場合か.フィデューシャリー・デューティーの観点から米国金融界の歴史を概観し,日々拡大・深化を続ける同国の法制度・判例の進展を分析.日本の利益相反管理法制と比較しながら,いかなる示唆が得られるかを探る.
内容説明
近年、金融業界で注目を集めるフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)。この概念の意味するところは何か。金融機関がこの責任を負うのはいかなる場合か。フィデューシャリー・デューティーの観点から米国金融界の歴史を概観し、日々拡大・深化を続ける同国の法制度・判例の進展を分析。日本の利益相反管理法制と比較しながら、いかなる示唆が得られるかを究明する。
目次
1 総論(フィデューシャリー・デューティーから見る米国金融機関の歴史;フィデューシャリー・デューティー、利益相反に係る米国金融機関を取り巻く環境)
2 各論(米国金融機関に対する司法判断の状況;信託兼営銀行の利益相反管理の考え方;法人における事実認識の有無に関する法的判断の構造;米国における投資商品の販売とフィデューシャリー・デューティー;資産運用業者のフィデューシャリー・デューティーとスチュワードシップ責任)
著者等紹介
神作裕之[カンサクヒロユキ]
1962年生。東京大学大学院法学政治学研究科教授(商法)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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