街路樹が都市をつくる―東京五輪マラソンコースを歩いて

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街路樹が都市をつくる―東京五輪マラソンコースを歩いて

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000613378
  • NDC分類 629.7
  • Cコード C0036

出版社内容情報

プラタナス,イチョウ,ケヤキ,サクラ……多彩な働きをする「身近な緑」を育むと,人も,社会も豊かになる.

プラタナス,イチョウ,ケヤキ,サクラ……街の木は,多彩な働きによって都市生活を支えている.「緑の日傘」で猛暑の路面温度は何度下がる? 日本の街路樹は,なぜこぢんまりしているのか.世界の街路樹事情や歴史的なエピソードも交えながら,人を,社会を,もっと豊かにする「身近な緑」の本当の魅力を伝える.

目次
はじめに

第Ⅰ章 街路樹と日本人
 1 街路樹とは?
 2 日本の街路樹の歴史
 3 世界からみた日本の特色――「透かし剪定」という文化
 4 多面的・複合的な機能

第Ⅱ章 都市の緑はいま
 1 街路樹の「姿」をつくる人たち
 2 「ぶつ切り」が横行する制度的な背景
 3 緑の地域史をふり返る
 4 大きな樹冠を維持しているコミュニティ
 5 無電柱化・歩道拡幅のための伐採はやむを得ないか

第Ⅲ章 枝を見る 木を知る
 1 身近な緑と顔見知りになる
 2 木の「自然な姿」とは?
 3 街路樹の周りはどうなっているか

第Ⅳ章 東京五輪マラソンコースを歩く
 1 喫緊の課題は「暑さ対策」
 2 マラソンコースの街路樹
 3 「樹冠最大化」のためのシステムづくり

おわりに

図版提供一覧


著者略歴
藤井英二郎(ふじい えいじろう)
1951年生まれ.千葉大学名誉教授.専門は環境植栽学,庭園学.1974年千葉大学園芸学部造園学科卒業,1979年筑波大学大学院農学研究科農林学専攻修了.1988年「農村空間の構造と特性に関する緑地学的研究」で日本造園学会賞受賞.千葉大学園芸学部助手,助教授を経て2004~2016年まで千葉大学教授.在職中,造園樹木の樹形・根系の研究,植栽の認知科学的研究,庭園の史的考察を並行して進めてきた.著書に『見る庭と触れる庭――日本人の緑地観』(淡交社),『造園実務必携』(共編著,朝倉書店),翻訳書に『樹木からのメッセージ』(共訳,誠文堂新光社)など.

内容説明

「緑の日傘」が大きくなると、人も、街も、笑顔になる。長年にわたって国内外の街路樹を見守り続けた著者が、2020年東京五輪のマラソンコースをはじめ、都市の木々を見るポイント、その本当の魅力をわかりやすく解説。

目次

第1章 街路樹と日本人(街路樹とは?;日本の街路樹の歴史;世界からみた日本の特色―「透かし剪定」という文化;多面的・複合的な機能)
第2章 都市の緑はいま(街路樹の「姿」をつくる人たち;「ぶつ切り」が横行する制度的な背景;緑の地域史をふり返る;大きな樹冠を維持しているコミュニティ;無電柱化・歩道拡幅のための伐採はやむを得ないか)
第3章 枝を見る 木を知る(身近な緑と顔見知りになる;木の「自然な姿」とは?;街路樹の周りはどうなっているか)
第4章 東京五輪マラソンコースを歩く(喫緊の課題は「暑さ対策」;マラソンコースの街路樹;「樹冠最大化」のためのシステムづくり)

著者等紹介

藤井英二郎[フジイエイジロウ]
1951年生まれ。千葉大学名誉教授。専門は環境植栽学、庭園学。1974年千葉大学園芸学部造園学科卒業、1979年筑波大学大学院農学研究科農林学専攻修了。1988年「農村空間の構造と特性に関する緑地学的研究」で日本造園学会賞受賞。千葉大学園芸学部助手、助教授を経て2004~2016年まで千葉大学教授。在職中、造園樹木の樹形・根系の研究、植栽の認知科学的研究、庭園の史的考察を並行して進めてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

10
街路樹のありがたみは感じる人が多いと思いますが、住民にとっては落葉に悩むもの。それで日本の街路樹はなるべく小さく剪定され、いびつな形になっている。樹木の生態を考えるとともに、オリンピックに向けて、もっと枝を伸ばして日陰を作る。それによって暑さ対策を考えようというのですが、東京での五輪マラソンコースは残念ながら幻になってしまいました。でも、この提言が今後の良好な街路樹や都市の景観の形成に役立つと良いですね。2019/11/16

鵐窟庵

6
東京の街路樹の経緯と東京2020マラソンコースを実際に観察した課題。震災で樹木に延焼防止効果があったことから、震災復興で多くの街路樹が植えられた。トウカエデ、プラタナス、イチョウ、ソメイヨシノ、ユリノキと今も馴染みの樹種が植えられた。また諸外国に比べて日本は台風の多さから剪定が細かく、日本庭園で培った技術もあり長い間美しい樹形と樹陰が作られてきた。しかし最近は管理予算減少から、無理な強剪定が行われ樹冠や根張りがよくない現状がある。課題解決策を述べている。実際に本書を持って街路樹巡りをすると面白いだろう。2021/08/19

かず坊

4
インフラは老朽化していきますが、生きている街路樹は毎年毎年、その新陳代謝によって老けをイメージさせることがありません。 街路樹を適切に維持管理することが、都市の品格にもつながっている・・・そう感じました。2019/11/04

鬼山とんぼ

3
ビッグモーター事件や神宮の森の伐採問題が賑やかになったことから関係書を覗いてみたくなった。本来の生息地でない過酷な環境に植えられ、自由に根を張れず、落ち葉の処理が面倒だ、枝を伸ばせば交通の邪魔だ、電線に引っかかると、人間に文句ばかり言われ、なかなか可哀そうな存在だ。街路樹の管理は道路予算で賄われ、予算の制約から業者にも適切な処置をしてもらうことは難しいそうな。それでも木々はけなげに生き続け、我々にささやかな安らぎを与えてくれる。感謝しながら街を歩くとしよう。上野の国立博物館で見事なユリノキを見て感動した。2023/10/06

とりもり

2
街路樹は、単なる景観の美化だけじゃなく、都市に貴重な日陰を提供したり、車道と歩道を分離して歩行者の安全を高めたり、様々な効能があるのに、経費削減で強剪定されて見るも無惨な姿になっているのをよく見かける。あれが樹木に良い訳はなく、建築限界以下に胴吹きが発生したり、最悪枯れてしまうという。ここにも、海外の都市景観を称賛するくせに、我が事になると落ち葉や越境に苦情を申し立てまくる身勝手な国民性が遺憾なく発揮されていると感じた。幻の東京オリンピックマラソンコースの検証が哀しい。やらなくてよかったけど。★★★★☆2023/10/25

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