内容説明
一九八六年四月二六日、チェルノブイリ原発事故が発生。この事故に衝撃を受け、原発のない社会を求めて立ち上がった人びとは、自らの暮らしだけではなく、政治のあり方をも変えようとしていた。伊方、六ヶ所村、そして福島…。草の根で民主主義を求め、実践してきた人びとへの丹念なインタビューを通じて、日本の脱原発運動の水脈をたどる。
目次
第1章 チェルノブイリと福島の間で
第2章 放射能測定運動
第3章 反原発の「新しい波」
第4章 脱原発運動と国政選挙
第5章 六ヶ所村女たちのキャンプの民主主義
第6章 脱原発運動の統治
第7章 一九九〇年代の脱原発運動―「脱原発の暮らし」へ
第8章 脱原発運動の遺産
著者等紹介
安藤丈将[アンドウタケマサ]
1976年生まれ。武蔵大学社会学部教員。専門は政治社会学。オーストラリア国立大学アジア太平洋研究学院修了(Ph.D.アジア太平洋研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tu-ta
2
戦後研で扱うと言っていたので、借りたのだが、結局、別件で行けず、で、かなり飛ばして読んだ。 安藤くんが子育てなどで運動の場面に来れなくなったことも記載されてて、ほほえましかった。「社会運動は、自治としての民主主義の担い手となる市民をつくり出す装置である」という話を微妙な言い回して書いている。(15p)追記 これは脱原発の運動史で反原発の運動史でない。安藤くんはそこをしっかり使い分けている。メモは https://tu-ta.at.webry.info/201910/article_1.html 2019/09/07
takao
0
ふむ2020/05/10