内容説明
元号がかわる節目を迎え、平成への思いを綴ろうとしたけれど、脳裏に浮かぶのは昭和の出来事ばかり―。昭和十二年に生まれ、戦争、復興からバブル景気まで、激動の時代を生き抜いた著者は、「私の芯の部分は昭和という時代によって培われた」と語る。本書では、昭和を振り返りながら、八十二歳のいま思うことを、おなじみの一人語り調で、包み隠さず書き下ろす。ユーモラスで、とりとめのないようだが、時代を読み解く感性の鋭さが、随所に光るエッセイ集
目次
その1(一生とは十二センチの幅;しあわせのおまじない ほか)
その2(遠くの風景;和田誠という洗練 ほか)
その3(「人生の贈りもの」;伝える人たち ほか)
その4(半分、堅い。;四字熟語 ほか)
著者等紹介
山藤章二[ヤマフジショウジ]
1937年東京生まれ。武蔵野美術学校デザイン科卒業。広告会社をへて、64年独立。講談社出版文化賞(70年)、文藝春秋漫画賞(71年)、菊池寛賞(83年)などを受賞。04年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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華形 満
6
この年代の方の、現代世相に対する強烈パンチを期待したが、反してとてもマイルドなエッセイ集であった。令和を迎え、ますます「昭和は遠くなりにけり」を感じる昨今。2019/05/26
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2019年4月初版。書き下ろし?82歳のや山藤さんのウィットに㌧だ新鮮なエッセイ集。2019/06/17
ジャズクラ本
1
○・久々に聞いた「流行りものは廃りもの」・明治の人は、大きな鉄道のことを「省線」、味噌汁のことを「おつけ」、フルーツは「水菓子」。そういえば、電車のことを汽車って言う人も多かった。2019/06/09