社会科学と因果分析―ウェーバーの方法論から知の現在へ

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社会科学と因果分析―ウェーバーの方法論から知の現在へ

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  • サイズ 46判/ページ数 438p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000613156
  • NDC分類 361.16
  • Cコード C0036

出版社内容情報

社会科学とは何をする学問か.従来のウェーバー像とは大きく異なるその社会学の姿を明らかにしつつ考える.

はしがき この本の主題と構成,そして読み方案内

第一章 社会科学とは何か
 [第一回]社会科学は何をする?
 [第二回]人文学と自然科学の間で
  【コラム1】 ウェーバーの方法論の研究史

第二章 百年の螺旋
 [第三回]リッカートの文化科学――価値関係づけの円環
 [第四回]機能主義と因果の推論――制度のしくみと意味
 [第五回]システムと文化科学と二項コード――現代の座標系から

第三章 適合的因果の方法
 [第六回]歴史の一回性と因果――リッカートからフォン・クリースへ(1)
 [第七回]適合的因果と反実仮想――リッカートからフォン・クリースへ(2)
 [第八回]「法則論的/存在論的」――「客観的可能性」の考察(1)
 [第九回]「事実」と知識――「客観的可能性」の考察(2)
 [第一〇回]量子力学と経験論――「客観的可能性」の考察(3)
  【コラム2】骰子の目の法則論(ノモロジー)と存在論(オントロジー)

第四章 歴史と比較
 [第一一回]日常会話の可能世界――因果分析の方法論(1)
 [第一二回]歴史学者の思考実験――因果分析の方法論(2)
 [第一三回]自然の科学と社会の科学――経験的探究としての社会科学(1)
 [第一四回]比較社会学への展開――経験的探究としての社会科学(2)
  【コラム3】一九世紀の統計学と社会学

第五章 社会の観察と因果分析
 [第一五回]法則論的知識と因果推論
 [第一六回]社会科学と反事実的因果
 [第一七回]因果効果と比較研究
  【コラム4】三月革命の適合的因果と期待値演算
 [第一八回]事例研究への意義
 [第一九回]ウェーバーの方法論の位置
 [第二〇回]社会科学の現在 閉じることと開くこと

あとがき

索 引(事項/人名)

佐藤 俊樹[サトウ トシキ]
著・文・その他

内容説明

マックス・ウェーバーは、「社会に関わる因果のしくみを解明し、それを他人に伝える営み」である社会科学の創始者の一人である。彼が確立した「適合的因果」と呼ばれる因果分析の方法が、百年後の現代の社会科学における最先端の展開や論争、統計的因果推論等の手法にそのままつながっているとしたら?その出発点で、社会科学が既に「人文学/自然科学」「文科系/理科系」といった二項図式ではとらえきれないものだったとしたら?従来のウェーバー像とは大きく異なるその学術の姿を明らかにしながら「古典」に新たな生命の息吹を吹き込み、その後の「百年の螺旋」をたどることで社会科学とは何をする学術なのかを追究する。

目次

第1章 社会科学とは何か(社会科学は何をする?;人文学と自然科学の間で)
第2章 百年の螺旋(リッカートの文化科学―価値関係づけの円環;機能主義と因果の推論―制度のしくみと意味 ほか)
第3章 適合的因果の方法(歴史の一回性と因果―リッカートからフォン・クリースへ(1)
適合的因果と反実仮想―リッカートからフォン・クリースへ(2) ほか)
第4章 歴史と比較(日常会話の可能世界―因果分析の方法論(1)
歴史学者の思考実験―因果分析の方法論(2) ほか)
第5章 社会の観察と因果分析(法則論的知識と因果推論;社会科学と反事実的因果 ほか)

著者等紹介

佐藤俊樹[サトウトシキ]
1963年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程退学。博士(社会学)。東京大学大学院総合文化研究科教授。比較社会学、日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぷほは

4
前著『社会学の方法』は院生時代に読みじゃくった。学部生時代に何度も読み返した『現代社会の理論』並のバイブルだった。それから7年、待望の新著。ウェーバー学説史に新たな視点を当てながら現代の文系/理系、自然/社会科学、計量/事例研究などなどの区別を横断的に踏破していく。学際性や縦横無尽性を地に足をつけながら、その広がりと深みを平明な文章と論理的な展開によって、開きつつ閉じていく。しかもさらっと書かれている皮肉や批判の何と鋭いことか。例えば402頁は『どこどこ』や『質的社会調査の方法』の著者たちへの応答だろう。2019/02/03

時田桜

3
とりあえず2章と、後ろの方少し読んだ。すごく面白い。私の問い。因果関係と相関関係の違いが分からない。つまり、分野によって因果がどう定義されているのかはっきり分からない。社会科学の統計分析では、いくつかの制約(順序や順位など)はあるにせよ、分析者が分析するために事前に推測し仮定した因果を、相関関係を観察する以外にどう反証できるのだろうか。 もし相関を観察する以外に手法がないならば、それは因果と言っていいのだろうか。 2020/12/24

飛燕

3
ウェーバーの方法史と、彼が到達した適合的因果分析についての論述。経験的知識を仮定として導入することで観測範囲を限定し、原因候補と結果との関係を反実仮想で検証して、結果を促進させる確率が高い事象を原因と認定する、というところか。筆者の本意ではないかもしれないが、私は「適切な因果同定の検証を経たならば、特定範囲内の特定事象群のあいだに因果の関係を認定してもよい」という控えめな感じで受け取った。2019/07/27

takao

1
ふむ2024/11/26

夢読み

1
つい専門書に手を出してしまい、やや未消化のまま読了。大事なのは社会科学においても因果を研究し続けること、そのために統計の枠組みを活用すること。社会現象は一見、一回性が特徴のようにも見えるが、要素を適切に一般化することで同様のイベントが増え、統計的に扱うことができる。これは一回性がない、と言っているのではなく、一回的に扱うべき部分とそうでない部分を切り分けた上で、反省的に知を積み上げていくべきという主張と理解している。統計・社会調査・テキストマイニングを一体的に学習していきたい。2019/09/24

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