壁の向こうの住人たち―アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

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壁の向こうの住人たち―アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

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  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000613002
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0031

出版社内容情報

なぜ分断はこれほど深いのか。カリフォルニア・バークレー校の著名学者が共感を遮る「壁」を越え、右派の心へ向かう旅に出た。南部最貧州ルイジアナで出会ったティーパーティーの人々のディープストーリーを描き出す。

内容説明

アメリカは自分の国なのに、社会が急速に変わってしまい、まるで「自国に暮らす異邦人」の気分だ―。南部ルイジアナ州に暮らす共和党支持派の白人中間層の心情に向き合い、アメリカを分断する“共感の壁”を越える手がかりを探ったノンフィクションの傑作(二〇一六年度全米図書賞同部門ノミネート作)。

目次

第1部 大きなパラドックス(心に向かう旅;「いいことがひとつ」;忘れない人々;候補者たち;「抵抗する可能性が最も低い住民特性」)
第2部 社会的地勢(産業―「米国エネルギーベルトのバックル」;州―地下一二〇〇メートルの市場を支配する;説教壇とメディア―「その話題は出てこない」)
第3部 ディープストーリーを生きる(ディープストーリー;チームプレイヤー―忠誠第一;信奉者―黙ってあきらめる;カウボーイ―平然と受けとめる;反乱―主張しはじめたチームプレイヤー)
第4部 ありのままに(歴史の試練―一八六〇年代と一九六〇年代;もはや異邦人ではない―約束の力;「美しい木があるという」)

著者等紹介

ホックシールド,アーリー・ラッセル[ホックシールド,アーリーラッセル] [Hochschild,Arlie Russell]
米国ボストン生まれの社会学者。カリフォルニア大学バークレー校名誉教授。フェミニスト社会学の第一人者として、過去30年にわたり、ジェンダー、家庭生活、ケア労働をめぐる諸問題にさまざまな角度から光をあてて、多くの研究者に影響を与えてきた。早くから感情の社会性に着目し、1983年には本国で著書『管理する心』(世界思想社)を発表、感情社会学という新しい研究分野を切り開いた。他にも『壁の向こうの住人たち―アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』が2016年度全米図書賞ノンフィクション部門にノミネートされた

布施由紀子[フセユキコ]
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

61
リベラルである著者が保守の心理を調査した一冊。読んでいる最中どうも違和感が拭えなかったのは、著者の依って立つ部分が環境問題というワンイシューに集約されており、その他の問題は全てそれに付属するように書かれている点。また著者が思想的に確固たる立場を築いているためか、壁の向こうを左側から覗き込んでいるだけのように感じられるなあ。結果的に共感というより、環境問題に理解を示さない右派の立場を安全な場所から批判しているように感じられる。ピケティの言うバラモン左翼という言葉が強く思い返させる一冊となってしまっていた。2024/12/02

koji

24
米国中間選挙も終わってみれば、上下両院痛み分け。分断による右派の躍進を喧伝し過ぎたマスコミもバツが悪そうです。そうは言っても、米国白人右派の共和党(とりわけトランプ)への傾倒ぶりはどうにも解せず、そこを探るべく本書を手にしました。女性社会学者が、貧困州の南部ルイジアナに乗り込み、60人にロングインタビューを実施し探索型・仮説生成型手法(特にディープストーリー)で分析していきます。中々心情を理解できないもどかしさが全編に溢れ、読書中私も苦しみました。私なりの結論は、彼等の「信仰による忠誠心の深さ」です。良書2022/12/06

テツ

24
トランプ大統領を支持するアメリカ人たちを理解できない、愚かだと憤る「知的でリベラルな」(あ、厭味ね)方々には想像もできないようなバックボーンが彼らにはありそれぞれの物語がある。受け入れ難い存在を軽蔑し見下すのは勝手だけれど、それこそあなたたちが嫌っている二分化に繋がるんじゃないのかなあ。社会に対するイメージなんて人それぞれ異なることがあたりまえなのだけれど、理解はできなくても相手の存在そのものをその思想も含めて受け入れるところから始めなくちゃ社会の分断なんてますます酷くなるだけだよな。2020/10/29

臓物ちゃん

9
工場汚染と地球温暖化の直撃を受けて州全体の環境がしっちゃかめっちゃかになってるのに全然環境対策しないルイジアナ州はアホなの?を探るために単身潜入した著者が見たのは「気のいい人々」によるディストピア。そんな米国南部の共和党支持者の本音から一筋縄ではいかない分断の危機を暴いた一冊。「主に共和党のせいで環境破壊が進んでるのは判ってるけど銃所持は絶対なんじゃ……」って鉄砲で洪水が止められるかい!「もう現世はムリ、天国に期待」とかキリスト教徒なのに厭離穢土欣求浄土やってたりと本格的にメンタルがヤバくなってて困るぜ。2022/08/21

人生ゴルディアス

7
名著。全米の中でも貧しく、企業による環境汚染の激しい土地に住む人々が、なぜ連邦政府による福祉分配制度に反対し、企業の規制緩和と環境庁の撤廃を望んでティーパーティーに参加するのか。そこにあったのは感情の問題で、黒人や女性やゲイなどは「尊重し手を差し伸べるべき相手」として保護、優遇され、スポットライトを浴びているのに、時代に取り残され未来に展望が見えない下流白人層は、白人であるがゆえに「白人である」というアイデンティティを主張すると白人至上主義の差別主義者とみなされかねない問題を抱えている。 2018/10/31

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