出版社内容情報
伝統的に`ジャーナリズムの本場'と憧れをもって眺められてきたイギリスは、そのあり方をめぐって常に試行錯誤の歴史を歩んできた――英国流ジャーナリスト養成史、資格化の試みを丁寧に追うことで、その実像を浮かび上がらせた野心作。
内容説明
伝統的に「ジャーナリズムの本場」と憧れをもって眺められてきたイギリスは、そのあり方をめぐって常に試行錯誤の歴史を歩んできた―英国流ジャーナリスト養成史、資格化の試みを丁寧に追うことで、その実像を浮かび上がらせた野心作。
目次
第1章 高級な文士と働く記者
第2章 ロンドン大学ジャーナリズムコースの挫折
第3章 ジャーナリスト資格化の試み
第4章 ジャーナリスト訓練評議会の誕生
第5章 学校で学ぶジュニアレポーター
第6章 経営者による養成制度の解体
第7章 複雑化するジャーナリストへの道
著者等紹介
河崎吉紀[カワサキヨシノリ]
1974年生まれ。2002年、同志社大学大学院文学研究科退学、博士(新聞学、2004年)。現在、同志社大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
0
ふむ2025/05/07
中村
0
もはやジャーナリストは豊かな経済力がバックグラウンドにないと到達できない職業であり、その集団の同質化はジャーナリズムがカバーできる領域を狭めてしまう。2021/11/14
owlsoul
0
「ジャーナリズムの本場」とされるイギリスにおいて、ジャーナリストという存在がどのように扱われてきたのかを過去に遡り考える。彼らが専門職だとしたら、その専門性とはいったい何なのか。それは実践において身に着くスキルなのか。それとも学歴や専攻によって担保されるのか。彼らの業界が高度な専門職として閉じられれば情報の統制や画一化が起こる可能性があり、逆に自由に開かれれば乱立や質の低下を免れない。誰もが情報発信することができる21世紀において、私たちは「プロのジャーナリスト」とは何なのかを問い直す必要に迫られている。2021/02/14
麺
0
イギリスにおける「ジャーナリスト」という職業が、19世紀後半から現代にいたるまでどのように変化していったかを解説した本。主に、ジャーナリストの資格・養成方法の変遷が組織に着目して論じられている。20世紀の後半になるまで高等教育を受けた者の割合は低く、「労働者」としてのイメージが強かったというのには驚いた。各章で簡潔に日本の状況を書いてくれているのも有り難い。2020/06/26
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