日本近世書物文化史の研究

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日本近世書物文化史の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 502p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000612692
  • NDC分類 020.21
  • Cコード C3021

出版社内容情報

近世読書史を切り拓いた画期的論文の集成。蔵書分析を通じて、能動的に知を紡ぐ「近世の読者」を描き出す。

内容説明

書物流通のネットワークを担い、収集した書物を独自に体系化し、日常生活の糧として次世代に受け継いでいく―能動的に知を紡ぐ「近世の読者」の実像を、蔵書という宇宙から描き出す。

目次

読者という問題
第1部 読者と蔵書形成(大坂周辺村落社会における蔵書形成―益軒本の読者;読書の諸形態―八尾八左衛門の場合;貝原益軒とその周辺―地方読者の“発見” ほか)
第2部 書物と読書(『徒然草』は江戸文学か?―書物史における読者の立場;思索する読書;近世の出版文化と“日本” ほか)
第3部 書物文化と近世社会(医学的な知をめぐって―医療政策と地域社会;作者・書肆・読者―益軒と柳枝軒をめぐって)

著者等紹介

横田冬彦[ヨコタフユヒコ]
京都大学名誉教授、京都橘大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アメヲトコ

8
18年刊。近世の書物を読者の側から論じた一冊。前田愛の近代読者の成立論を批判し、思索する主体としての近世の読者を在地社会の側に見出す議論は魅力的です。行商する本屋を介した蔵書形成、読書ノートから家訓作成へとつながる循環構造、「読者」の発見と編集業の成立など、元禄・享保期の書物の世界の拡がりに目を啓かれました。2021/06/29

ウドのコーヒー

0
1700年代前後の元禄から享保期にかけて、読書から読者を見いだした好著。特に奇をてらう事無く、すでによく知られている史料をもとに、論を展開される構成力がすばらしい。2021/05/15

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