出版社内容情報
カオス理論で金融危機の予測に成功した著者が次なる危機の震源地を示す。グラフィックスの数々も必見。
目次
1 経済学者は金融危機克服を宣言
2 ミクロ経済学、マクロ経済学、そして複雑性
3 凪そして大きな嵐
4 危機の引き金は過大な投機
5 民間負債の政治経済学
6 シニカルな結論―金融危機は避けられない
著者等紹介
キーン,スティーヴ[キーン,スティーヴ] [Keen,Steve]
1953年生まれ。ウエスタン・シドニー大学を経てロンドンのキングストン大学の経済学の教授。Debunking Economicsを2001年に刊行し、ベストセラーになった
赤木昭夫[アカギアキオ]
1932年生まれ。東京大学文学部卒。コロンビア大学ジャーナリズム大学院フェロー。NHK解説委員、慶應義塾大学環境情報学部教授、放送大学教授などを歴任。専門は英文学と学説史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くらーく
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それで、時期を明記してくれると嬉しいんだけどな。金融危機が来ると思って、もう2年以上待っているのだが。何だかなあ。 次なる金融危機、次なる好景気、新時代の好景気、再び訪れる金融危機。。。。いくらでも書けそうじゃ無いですか。何なんだろうねえ、経済の棚に置かれているほとんどの本は。2019/03/23
kaz
0
経済学の主流派が決して金融の役割を無視しているとも思わないが、主張はよくわかる。負債、あるいは金融資産の偏在が経済に及ぼすインパクトは、決して軽視してはいけない。 2019/03/16
鼻
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金融危機の要因を民間(企業と家計)負債と貸出と主張する反主派経済学者の一冊。貸出は投機性を持つ投資(不動産等)に向けられるが、資産価格の高まりについて行けなくなった借手が借入に消極になり始め、貸出の伸びの低下が景況感を悪化。好況時にはCFが回り、返済できていたものが返済不可に陥り破産してしまう…というシナリオ(やと思う)。ここ何年かは低金利と供給過剰により窮地に追いやられている銀行が比較的高金利で貸せる個人向けに貸出を進めた結果2018/10/03
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