MARCH〈1〉非暴力の闘い

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  • サイズ B5判/ページ数 128p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784000612630
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

南部の農場で育った少年ジョン・ルイスは、人種差別に対抗する非暴力の手法を学び、やがて自ら運動に身を投じる。公民権運動の長く激しい闘いの歴史を、当事者の目線で振り返る、骨太のグラフィック・ノベル第一弾。

内容説明

バラク・オバマの大統領就任式の日、ジョン・ルイス下院議員は、これまでの道のりを振り返っていた。それは長い長い闘いの歴史だった。アラバマ州の片田舎で育った少年時代、人生を変えたキング牧師との出会い、ナッシュビル学生運動の誕生、そしてランチ・カウンターでの座り込み…。南部の農場で生まれ育った少年が、いかにして差別に対抗する非暴力の手法を学び、運動に身を投じるようになったのか。公民権運動の闘士、ジョン・ルイスの半生を追いながら、人種隔離が法によって定められていた時代から、現代までの長い道のりを鮮明に描き出す。自伝であると同時に、公民権運動の流れを当事者の目線でふりかえった、傑作グラフィック・ノベル第一弾。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リスト第1位、コレッタ・スコット・キング賞オナーブック、全米図書館協会が選ぶ“ティーン向け優秀グラフィック・ノベル・トップ10”。

著者等紹介

ルイス,ジョン[ルイス,ジョン] [Lewis,John]
1940‐。公民権運動において重要な役割を果たしたことで広く知られる。アラバマ州の農村で生まれ育ち、牧師を志す。神学校在学中に参加したランチ・カウンターでの座り込みのデモを皮切りに、多くの運動に参加し、公民権運動において、数々の重要な場面に立ち会った。1963年から1966年までSNCC(学生非暴力調整委員会)の委員長を務める。1963年のワシントン大行進では23歳で最年少の演説者となった。1965年にセルマからモンゴメリーへのデモ行進を率い、アラバマ州警察から激しい暴行を受ける。「血の日曜日事件」として知られるこの事件は、1965年の投票権法の成立をうながした。1987年よりジョージア州5区選出の米国下院議員。2011年にはバラク・オバマ大統領から自由勲章を授与された。自らの経験を新しい世代に伝えるため、アンドリュー・アイディン、ネイト・パウエルと共同で“MARCH”三部作を作り上げた

押野素子[オシノモトコ]
翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大学ジャーナリズム学部卒業。ワシントンD.C.在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

61
☆5。全巻、徹頭徹尾視点が黒人側なので、この当時の黒人の置かれた過酷な情況が、まるで自分の事のように経験できる。・・・かなりハードなので冷や汗をかくが。1巻目はイントロダクションともいうべき内容で、2,3巻から比べるとまだ大人しい。でもこれから起こる血みどろの闘いを十二分に予感させ、戦慄する瞬間が多々あり。p38~41の、車に乗って北部に向かう途中の旅路のシーンとか、p57の殺人事件とか。大学を編入入学するだけで命がけ、家族親戚も命がけになるとは・・・。2020/08/20

たまきら

30
ノンフィクションのコミカライズバージョンです。アフリカ系アメリカ人が「自由」のために戦ってきた歴史が追体験できます。出版当時の感動的なオバマ大統領の就任式典と過去が同時展開されていき、感動が増します。アフターオバマである20年現在。難民、差別、排他・・・血まみれになりながら先人が獲得してきた権利は、また脅かされているように感じます。徹底した非暴力トレーニングに感動しました。2020/01/21

ochatomo

25
読メレビューで知った、アメリカのドキュメンタリーコミック 公民権運動の犠牲がこれほど大きかったことを知らず、3巻まで一気に読んだ 多くの方へおすすめしたい 2009年1月オバマ大統領就任式に参加する民主党下院議員ジョン・ルイス氏(1940年生まれ)が生い立ちから語る 1958年から非暴力行動を週1回セミナーで学び、テネシー州ナッシュビルの学生による座り込みは1960年始まった そして『伝統的な黒人の指導者層に対しても抵抗しなければならない』とSNCC(学生非暴力調整委員会)結成 元本2013年 2018刊2020/03/02

くさてる

21
アメリカの公民権運動をテーマにしたグラフィックノベル。テーマは重いけれど、それ以上に読み応えがあって引き込まれた。続きも読みます。2018/12/08

かふ

20
ジョン・ルイスというとMJQのリーダーかと思うほど、公民権運動の活動家で米国下院議員のこの人は知らなかった。先日ニュースで訃報が流れて存在を知ったわけだが、彼の半生を描いたアメコミ。アメコミだけど非暴力の公民権運動の教科書になっている。実際に『キング牧師とモンゴメリー物語』という人気コミックを有和会というところが出していることからその影響(連鎖)もあるのだろう。黒人の公民権運動と非暴力の闘い方を興味を持って理解できる。2020/09/07

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