新SI単位と電磁気学

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  • サイズ A5判/ページ数 216p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000612616
  • NDC分類 420.72
  • Cコード C3042

出版社内容情報

国際単位系の大改定にともない,電磁気学はどう記述されるのか,単位系の物理学的な意味を詳述.

内容説明

2018年に大改定が決まる国際単位系。キログラム原器がその役目を終え、微視的物理現象に基づく新たな定義のもとで、諸単位の関係が整序される。これを受けて、マクスウェル方程式のような基礎事項にさえ異なる表記が併存する電磁気学は、今後どう記述されるべきか。前著『物理定数とSI単位』を大幅に改訂し、電磁気学を中心に単位系の物理学的な意味を詳述する。

目次

1 物理学と単位系
2 国際単位系SI
3 単位系を定義する現象
4 電磁気の単位とマクスウェル方程式
5 電磁気の単位系の進化と単位系間の変換
6 単位系余話
7 単位系の数理構造
8 諸定数表

著者等紹介

佐藤文隆[サトウフミタカ]
1938年生。1960年京都大学理学部物理学科卒。京都大学名誉教授。理論物理学

北野正雄[キタノマサオ]
1952年生。1977年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。同大学院工学研究科教授を経て、京都大学名誉教授。京都大学理事・副学長。量子エレクトロニクス、電磁波工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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S

1
今年から物理単位標準であるSI単位が大きく変更する。その改定内容ープランク定数や素電荷に基ずいた質量や電流単位の変更、アボガドロ数やボルツマン数の定義変更ーに至った背景技術の発展(ジョセフソン効果、量子ホール効果 など)と、電磁気学の単位系の混乱の歴史的経緯(為になる)を解説。2018/07/04

Steppenwolf

0
共に高名な京大名誉教授によるSI単位に関する著作である.正直言って期待した内容とは違った.如何なる物理現象を基準として新しい単位系に移行したかその技術基盤物理現象の解説が主と思ったら数学的な説明が主であった.大体どちらが各章を担当したのか予測はつく.特に第7章は,衒学的である.積読状態ではあるが,「数学に魅せられて、科学を見失う」を想起した.2023/02/25

Hirotsugu Fujii

0
電磁気の単位系は、難しい。有名な教科書がガウス単位系で書かれていて、最近の教科書はSI単位系。ガウス単位系は、光速が顕に現れていて、相対論との相性が良い。EB対応が優れていて、DHは要らない。まさにそういう議論を聞いていたが、それは誤解だという。この本は現代的な視点で単位系を整理してくれていた、とても勉強になりました。2022/03/28

hhhhhhaaaaaa2

0
時間や長さ、質量の単位の定義が変更するにあたって発刊された本書は、単位に関わる簡単な歴史と、現代の社会制度における単位の取り扱いの解説書である。表題に『電磁気学』とある通り、本書の内容の重点は電磁気単位系に置かれている。他書に見ないほどに充実した電磁気系の単位の成立の経緯は非常に詳しく、この1冊を読めば電磁気に関わる単位の相違点を理解することができる。ただ他の単位に関しては言及が少なく、それを期待して買うことはお勧めしない。

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