出版社内容情報
熾烈な抵抗の文化、社会変革へと転化させる芸術のダイナミズムはなぜ韓国で生まれたのか? その成立の背景と、現在にまで至る表現様式の変遷を体系的にたどる初の試み。私たちの怒りと抵抗の表現手段を奪回するために。
内容説明
1980年代の韓国民主化運動を支えた「民衆美術(ミンジュン・アート)」。熾烈な抵抗の文化、社会変革へと転化させる芸術のダイナミズムはなぜ韓国で生まれたのか?その成立の背景、および現在にまで至る表現様式の変遷を体系的にたどる初の試み。民衆美術を産み出し支えてきた人びとの美意識と思想の根源にさかのぼりつつ、美術と政治的リアリズムの関係を照射する。民衆の、民衆による、民衆のための美術―。私たちの怒りと抵抗の表現手段を奪回するために。
目次
第1章 韓国の民衆美術とは?
第2章 民主化運動の本格化と民衆美術の拡大
第3章 民衆美術の土壌から巣立った女性たちの美術、フェミニズム・アートへ向けて
第4章 抵抗の表現、そのキーワード
第5章 民主化政権以降の民衆美術
第6章 東アジアのアーキタイプ―生命と霊性の新しい美学へ
著者等紹介
古川美佳[フルカワミカ]
東京生まれ。朝鮮美術文化研究。女子美術大学非常勤講師。早稲田大学教育学部国語国文科卒業、韓国延世大学韓国語学堂修了、在韓国日本大使館専門調査員(1993‐96年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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