出版社内容情報
70歳にしてダイビングのライセンスを取り、90歳を越えても女友達に誘われてふらっとベトナムに旅立つ。「民衆史」を開拓し「自分史」の提唱者である「行動する歴史家」が、軽妙ながらも抒情をたたえた文体でつづる思索的紀行文。
内容説明
玄奘がたどった砂漠の、満天の星のもとで野宿をしたい―ニューカレドニアの岬で東西の棄民に思いをはせ、ヒマラヤの秘境でダライ・ラマの祈りの姿を見る。92歳の「行動する歴史家」がつづる思索的紀行文。
目次
利尻、礼文島からグレート・バリア・リーフ―ダイブの楽しみ
「死んだらどこへゆくのかと嘆くなアーナンダよ」と釈尊は戒める
「アジアは一つ」の岡倉天心―インドの貴婦人との晩年の悲恋
遠い道を歩いてゆく人たち―天山山脈に玄奘の足跡をたどる
ヒマラヤの秘境―ラダック紀行
ヒマラヤ山麓の「桃源郷」―ブータン
メキシコ滞在記―トロツキーと異色の芸術家たち
反米と革命の国キューバ―カリブ海の浜で考えたこと
シルクロードの十字路―砂漠の果ての街カシュガル
古代遺跡の宝庫トルファン―交河故城の黄昏
東洋のローマ、ティムールの夢―青い都サマルカンド
ベトナムの東海岸を下る―ハノイからサイゴンへ
ニューカレドニア単独行―棄民たちの遺跡を巡って
南極にもっとも近い島―タスマニアとフエゴ島
風の大地と氷河の絶景―パタゴニア
異郷に骨を埋めた人びと―追想の中に生きている
著者等紹介
色川大吉[イロカワダイキチ]
1925年千葉県佐原町(現香取市)生まれ。東京大学文学部卒。東京経済大学名誉教授。専門は日本近代史、自由民権思想史。民衆史の開拓、自分史を提唱し、水俣病事件の調査や市民運動にもかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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