出版社内容情報
内戦後のカンボジアに平和をもたらすPKOを率いた明石康氏の克明な日記を活字化。カンボジア政治家間の軋轢、ポル・ポト派への困難な説得、初の自衛隊派遣をめぐる日本政府とのやりとりなど、当時の内幕を赤裸々に伝える第一級の現代史資料。
内容説明
内戦により疲弊を極めたカンボジアに平和をもたらす国連平和維持活動、「カンボジア暫定統治機構(UNTAC)」を率いた明石康の630日にわたる詳細な日記を活字化。シハヌークはじめ政治闘争を続けるカンボジア政治家間の調整、武装抵抗へと傾斜するポル・ポト派の説得活動、初の自衛隊派遣をめぐる日本政府とのやりとり、そして緊張に包まれた総選挙と憲法制定へ…。現地でのPKO活動やそれをとりまく政治・外交の内幕を臨場感ゆたかに伝える第一級の現代史資料。
目次
主要登場人物
カンボジア地図
1 第1分冊 船出―1991年12月31日~1992年6月24日(ガリ次期事務総長からの打診(1991年12月31日)
正式任命の発表(1992年1月9日) ほか)
2 第2分冊 挑戦―1992年6月25日~1992年12月8日(グールディングとの議論(6月25日)
ポル・ポト派についてフン・センと話す(6月29日) ほか)
3 第3分冊 危機―1992年12月9日~1993年4月17日(ポル・ポト派宥和に傾くガリ総長(12月12日)
三つ目の人質事件が起きる(12月18日) ほか)
4 第4分冊 選挙―1993年4月19日~1993年9月26日(世論か疑似世論か(4月19日)
明石暗殺計画(4月21日) ほか)
著者等紹介
明石康[アカシヤスシ]
1931年秋田県生まれ。東京大学教養学部卒業。57年、日本人初の国連職員に。事務次長(広報担当、軍縮担当、人道問題担当)等を歴任。92年より国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)事務総長特別代表、94年より国連旧ユーゴ問題担当事務総長特別代表を務める。97年に国連退任。現在は国際文化会館理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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takao
Maiko Araki