出版社内容情報
統合の拡大と深化が行きすぎたから、ユーロやEUは危機に直面したのか。EUに関する理論研究の大家が、〈失敗〉の本質と歴史的経緯を分析(上巻)、国民国家の重要性をふまえた新しい統合のあり方を論じる(下巻)。
内容説明
EUと単一通貨ユーロは、なぜ危機に直面したのか。統合の拡大と深化が「行きすぎた」からなのか?統合手法の誤謬とは何か。オルタナティブはどこにあるのか。EUに関する理論研究の大家が、経済学、経営学、社会学、国際政治学、法学、歴史学等にわたる深く豊富な知見にもとづき、各分野の研究成果を「統合」して全体像を示す。上巻では、主にこれまでの欧州統合における“失敗”の本質を、その歴史的経緯の分析のなかで明らかにする。
目次
序章 さまざまな地域統合
第1章 メタファーとしての通貨同盟
第2章 まったくの楽観主義の政治文化―その興亡
第3章 統合とそのモード
第4章 統合の深化―取引費用と社会政治的な限界
第5章 欧州統合と政経分離
著者等紹介
マヨーネ,G.[マヨーネ,G.] [Majone,Giandomenico]
1932年生。フィレンツェ(イタリア)の欧州大学院大学(the European University Institute)名誉教授(公共政策学)。EUに関する理論研究の大家で、とくにEUにおける規制ガバナンス研究で著名
庄司克宏[ショウジカツヒロ]
1957年生。慶應義塾大学大学院法務研究科教授/ジャン・モネEU研究センター所長。日本EU学会元理事長。2002年、欧州委員会よりジャン・モネ・チェア授与。2009‐10年、外務省日EU関係有識者委員会委員。専門分野は、EUの法と政策。現在の研究テーマは、EUガバナンスの法制度的研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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