正義・平等・責任―平等主義的正義論の新たなる展開

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正義・平等・責任―平等主義的正義論の新たなる展開

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000612005
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0010

出版社内容情報

英米圏における分析的平等論を批判的に検討、平等の価値理念と責任構想を織り込んだ平等主義的正義論の構築をめざす、画期的論考。

内容説明

先鋭化する格差・貧困問題を背景に、今日の政治哲学や法哲学においては、「平等」の問題を軸に正義論が展開されてきた。英米圏における分析的平等論を批判的に検討し、平等の価値理念と責任構想を織り込んだ新しい平等主義的正議論の構築をめざす、画期的論考。

目次

序論 平等主義的正議論の新たなる展開に向けて
第1章 分析的平等論とロールズ『正義論』
第2章 ドゥオーキンの平等主義的正義論―その批判的検討
第3章 左派リバタリアニズムの正義論―その意義と限界
第4章 宇宙的価値としての平等―平等主義的正議論の価値論的基礎
第5章 選択責任の両立論的構想―正義原理に向けて

著者等紹介

井上彰[イノウエアキラ]
1975年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学。Australian National University,Research School of Social Sciences,Philosophy Program,PhDコース修了。Ph.D.(Philosophy)。群馬大学社会情報学部情報社会科学科講師、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授等を経て、2017年4月より東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻准教授(政治哲学・倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

83
いくつかの木発表の論文をまとめたもので、ロールズの正義論をもとにしてさらにそれを発展させたもので日本人の手になるものとしては斬新的で非常に内容の濃いものだと感じました。私はロールズのものしか読んだことはないのですが、この中の左派リバタリアニズムについては興味を覚えました。2018/03/03

壱萬弐仟縁

34
重要なのは、運の中立化の目論見自体、自然的運によって個人の責任の範囲を規定している点(5頁)。 ドゥオーキンにとって平等主義的根拠の源泉となる根本原理、平等な尊重と配慮を受ける権利は自身の正義論の核を成す(50頁)。重要なのは、善く生きようとする実践が善き生とは別に、それ独自で道徳的重要性を有している点(55頁)。重要なのは、道徳的価値や確信が矛盾するどころか、たびたび衝突しさえする状況が容易に想定しうること(56頁)。ドゥオーキンが強調するのは、不確定性によっては、価値や道徳的確信が衝突しないような2017/09/04

check mate

2
宇宙的価値(cosmic value)としての平等!2020/07/30

すずき

2
コーエンのロールズ批判の話が出てて(四章)、松元の『応用政治哲学』よりも一歩進んで、実現可能性に依存しない当為が正義論の構想の中で持つ意味みたいな分析があったので楽しかった。平等に非個人的価値が内在する、という結構核になる主張は少なくともこの本の中では立証不十分だなあと思った。立証不十分だけど、平等と他の価値をどう折り合わせながら正義原理を構想するか、みたいな枠組みの方向性が面白いなあという感じ。いうても宇宙論的価値ってレトリックで粉飾しているだけで、実際のところ多元主義の枠を出てない気はする。2018/03/30

えむ

1
平等主義的正義論に関する著者の論文を集めた1冊。とりわけ論争的なこの領域の先行する議論を著者なりの立場から検討し「宇宙的価値としての平等」という構想を展開する。世代間正義や、国家間正義の問題などある種の「応用」的な問題に関する著者の今後の議論を期待したい。2018/05/18

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