出版社内容情報
なぜ政治は「信用」されないのか? 階層や社会集団が崩れた現在、人々は自分たちの言葉を届けるには投票以外の方法も必要だと感じている。選挙という「信任」と「監視・否定・審判」という不信の二元性こそ民主主義を担保しているのだ。デモやNPO、SNSなど代表制を補完する「松葉杖」としての対抗民主主義を論じる画期的著作。
内容説明
なぜ政治は信用されないのか?いま多くの人々は、自分の言葉が政治に届いていないと感じている。階層や社会集団が崩れた現在、政党が社会を代表することはますます難しくなっているからだ。民主主義を担保するのは、選挙によって代表を送り込む「信任」と政治への監視・否定・審判という「不信」の二元性である。デモや集会、SNS、そしてメディアの機能など、代表制を補完し、支える「松葉杖」としての対抗民主主義を歴史的に論じた画期的著作。
目次
序論 不信と民主主義
第1章 監視の民主主義(監視、告発、評価;監視の当事者たち;歴史の糸;正当性をめぐる争い)
第2章 阻止する主権(抵抗の権利から複合的主権へ;自己批判的な民主主義;否定的政治)
第3章 判事としての民衆(歴史のための参照先;準・立法者;審判の優遇)
第4章 不得策な民主主義(無力感と脱政治化の形象;ポピュリズムの誘惑;不得策な経済の教訓)
結論 近代の混成体制
著者等紹介
ロザンヴァロン,ピエール[ロザンヴァロン,ピエール] [Rosanvallon,Pierre]
1948年フランス生まれ。コレージュ・ド・フランス教授(政治史)。社会科学高等研究院の研究ディレクター、高等商業学校(HEC)卒業。労働組合CFDTの経済顧問、機関誌編集長を務めた後、社会科学高等研究院(EHESS)にて博士号取得
嶋崎正樹[シマザキマサキ]
1963年生まれ。仏語翻訳家・放送通訳。東京外国語大学卒業、同大学院外国語学研究科修了(ロマンス系言語専攻)。カナダ大使館勤務を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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