出版社内容情報
経済学は新自由主義のもとで深まる多重危機に応答しているか。21世紀の新たなる〈経済学批判〉。
内容説明
戦後の高度経済成長が破綻したのちに、資本主義諸国は新自由主義に舵を切った。それによる一連の改革は成果をあげてきたか。サブプライム恐慌の大津波が生じ、世界的に格差が再拡大するなかで、ハーヴェイやピケティらの新自由主義批判が関心をよんでいる。資本主義の限界を見据え、その先を展望する、新たなる“経済学批判”の試み。
目次
序章 資本主義の限界とオルタナティブ
第1章 資本主義社会における「人口法則」の再考
第2章 サブプライム世界恐慌を考える
第3章 ベーシックインカムの思想と理論
第4章 シルヴィオ・ゲゼルと地域通貨の思想と理論
第5章 ピケティ『二一世紀の資本』を読む
終章 新自由主義的資本主義を問う
著者等紹介
伊藤誠[イトウマコト]
1936年生。東京大学名誉教授、日本學士院会員。東京大学経済学部教授、國學院大學経済学部教授、国士舘大学大学院グローバルアジア研究科教授を歴任。2012年にThe World Association for Political Economy,Marxian Economics Awardを、2016年に第2回経済理論学会・ラウトレッジ国際賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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