出版社内容情報
韓国は漱石のような国民作家を輩出できない?近代文学と帝国主義戦争の連動からこの謎に迫る。
内容説明
なぜ司馬遼太郎は韓国で人気がないのか。なぜ漱石のような国民作家が生まれないのか。近代文学が発展する条件があるのか。日韓の文脈の差異を通して日本近代文学の起源に思いを巡らし、国民作家の誕生と帝国主義戦争が連動した世界文学の構造を浮き彫りにする。
目次
第1章 世界文学へ(小説の終焉と小説の精神;出来事の歴史と価値の歴史;韓国文学における地方主義 ほか)
第2章 国民作家・漱石はどのようにして生まれるのか(文学が韓国を救う?;近代文学の歴史的条件漱石が「満韓ところどころ」の連載をやめた理由 ほか)
第3章 戦後文学としての近代文学(近代文学は戦後文学だ;ナポレオンとロシア文学)
第4章 韓国人は司馬遼太郎をどう読むか(日韓両国を騒がせたドラマ;日本と韓国の間にある島;司馬遼太郎と韓国 ほか)
補論1 世界文学全集の構造(「世界文学全集」という問題;社会科学から教養へ;完全への努力―教養について ほか)
補論2 シェイクスピアを拒否した男
著者等紹介
〓泳日[ジョヨンイル]
1973年生まれ。文芸批評家
高井修[タカイオサム]
1963年、大阪生まれ。コラムニスト。韓国の映画雑誌『Cine21』通信員としても活動した。2016年10月、韓国文学翻訳院主催、第15回韓国文学翻訳新人賞受賞(日本語部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mstr_kk
kenitirokikuti
naof
Shun'ichiro AKIKUSA
ヤマニシ